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【側弯トレーニング雑感】側弯症の自称専門家に憤りを感じる

最近やたらと側弯症に対する〇〇という講座や治療法を宣伝するのを目にします。
ここ10年側弯症の保存療法に関わってきた身として、かなり危機感を感じます。
側弯症の治療に関しては、世界的にはSOSORTという国際学会のガイドラインを準拠する必要があります。

まず側弯症について語っている講師が、そのガイドラインを知っているかどうか疑問です。
また大人の側弯症に対してならばまだ、治療というよりはコンディショニングの要素が大きいので目を瞑ることもできますが、子どもとなると話は違います。

側弯症には思春期特発性側弯症という名の通り思春期に現れる側弯症があります。この場合は、治すために装具療法や専門的な運動療法を専門家が行う必要があります。
〇〇インストラクターとか整体師が携わるべきではありません。
時期を逃すと、つまりは成長が止まって骨が出来上がってしまうと、基本的に直せなくなります。
治療には時期があるのです。

その大切な時間を素人の自称専門家という人に無駄に取られたら、後から悔やんでも悔やみきれません。

そういう方々は、自分が何をしているか知っているのでしょうか?

僕は少なくとも側弯症治療の医療としての国際ライセンスを2つ取得していますし、そもそも理学療法士です。
側弯症ヨガとか、側弯症ピラティスというのが海外にもあるのは知っています。
それくらい困っている人が多いのも知っています。

ただ、思春期のお子さんには頼むから関わらないで欲しい。
僕ら専門家に任せて下さい。
親御さんも、色々な情報が錯綜していて、中々冷静にその信憑性を確かめるのは難しいと思いますが、まずは側弯トレーニングセンターとその他の関連専門施設に相談してください。
お子さんの場合、整体やらピラティスで大切な時間を無駄にしないで下さい。
大人のコンディショニングとは訳が違います。

もっとこの現状を変えなければいけないので、今年は理学療法士の仲間も含めて研究で示していきますので期待していて下さい。

また、今年は保存療法で進んでいるイタリアからSEAS というコンセプトを日本に招聘して初めてのコースが開催されます。
主催は私です。
もちろん私も参加します。

そして大切なことは、このような治療技術は医療資格がない人は受講することができません。
自称専門家が何を勉強しているのかは知りませんが、我々は本気でやってます。
中途半端な知識や、海外のなんちゃって養成コースを受けたくらいで専門家ぶっている人がいますので、本当に気をつけて下さい。

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Naoto
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