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【臨床日記】横座りの功罪
全く論文がないので臨床だけの事実ですが、横座りはかなり問題を起こします。
特にラキシティという関節がルーズな体質の人は要注意です。
今回パーソナルレッスンにいらした方は以下のような特徴をお持ちでした。
腰部側弯
機能的脚長差
中足骨頭痛
寛骨のout-flare
前捻角の増強
この原因は全て幼少期の横座りという結論に達しました。
横座りで全ての骨格の特徴や痛みの発生の辻褄が合います。
詳細は省きますが、まさか横座りが、、、という感じですよね。
ご本人も驚きです。
こちらはこういう方をたくさん見ているのでまたかという感じです。
本当に医療者含めて全く常識になっていない事実です。
ただ全ての人が横座りをしていたら骨格が歪むかといえばそうではありません。
そこもポイントで、ラキシティのタイプの人が歪むのです。
ラキシティというのは関節弛緩性のことなのですが、このことに関しても医療業界含めてあまり重きを置いていません。
評価からしてまだいい加減なものです。
臨床をしていると、常識レベルの低さに愕然としますが、これが現実です。
医療者も知らない事実は現場にはたくさんあるのです。
これを医療としての常識にするためには研究が必要です。
僕は研究でご飯を食べている立場ではないですが、しょうがない誰も気づかないし誰もやろうとしないので、自分で研究をするしかありません。
予防医学をするなら、この横座りと骨格の歪みの因果関係を研究して示す必要があります。
これは13年前に予防医学の道に進むと決めた時から分かっていたことです。
誰もやらないので自分でやるしかないかなと、、、。
それでも13年間少しくらいは期待してました。
誰かが研究してくれないかなと。
でも結局10年待ってろくな論文が出てこないので、大学院に行きました。
今年はいよいよ、誰からも頼まれてませんし、誰からも融資を受けてもいませんが、研究をします。
まずは前捻角にはかなりのばらつきがあることを今まで溜めた数百のデータで示します。
横座りと前捻角の関連についてはまだ先になりますが、一歩一歩です。
臨床家でかつ研究をするというのはそれなりに大変です。
でも予防医学の実現のために自分の命を捧げると決めたので、命ある限りやります。
今回の方も、タイムマシンがあったら注意してあげたいといっていました。
そうなんです、今この瞬間にも横座りを習慣にしている子どもがいるのです。
この瞬間に将来の骨格の歪みを作っているのです。
気づいているのは僕だけ。
やるしかないでしょう。
こういう事実を広めるために、理由のわからない違和感や痛みで悩んでる人を救うために予防運動ジムUPRIGHTは存在します。
今年は金沢にもパートナーの店舗が開業する予定です。
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