【マガジン】エセ医学ヨガが出てきてしまうメカニズム
側弯症のためのヨガとかいうのは昔からあります。
医療者でかつ側弯症の専門家としては、こういう風潮は由々しき事なのですが、、、。
こういうエセ医学的なものが出てきてしまうメカニズムを今回は考察してみたいと思います。
その前にひとつ言っておきたいのは、エセ医学をしている本人たちは悪気はないですし、いい人たちだという事です。
人の役に立ちたいという善意からだと思います。
だからこそ難しいところがあって、悪気がない人にやめた方がいいですよと言うのは、本人はいいことだと思っているので、自分のこととは思っていないから難しいのです、、、。
ちなみに以下の記事は問題です。
紹介されている方法では側弯を悪化させてしまいます、、、。
誰もこの記事に監修が入っていないので、こういうのが発信されてしまうのが現状なので、ヨガは危険だなと思ってしまうのです、、、。
この記事以外にも、「側弯症、ヨガ」で検索すると、側弯症改善ヨガやら、ヨガで側弯症が治ったなどの文言がたくさん出てきます。
一つ一つ取り上げませんが、中には自身が側弯症でヨガで救われた的な方もいます。
それはそれで自分の経験として貴重ですが、自分と生徒さんは違うので、そこを客観的に把握できるかというと、そのためには専門的な知識が必要となります。
自分にとって美味しいと思う食材が全ての人にとって美味しいと思われるかが違うように、対他人という場合には客観性が必要になります。
素人の方は、自分が良かったのだからみんないいはずというその感覚が専門家でないことの特徴なのですが、そこに気づかないところがまた物事を難ししています。
もし自分にとって美味しい食材が、相手にとってアレルギーの原因で、アナフィラキシーショックを起こしてしまったら、、、。
こういう事が側弯症にもあるので、専門家である必要があるのですが。
この記事が一方的に、エセ医学を否定するものではなく、なぜ出てくるかというメカニズムに焦点を絞っていますので、そこのところの思いもくんでもらえると助かります。
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