講座を担当して、講座を受けて思うこと〜思いを伝えるということに関して〜
【伝えるってなんだろう?】
僕は、ヨガの指導者であり、治療家であり、民間ですが指導者を育てるスクールの講師やカルチャーセンターの講師でもあります。
また同時に大学院の生徒であり、もちろんヨガの生徒でもあります。
すると伝えるということについて、伝える当事者であると同時に受講者でもあります。
まぁ色々な気づきは当然あります。
伝えるというところではラジオというのもとっても特殊な情報伝達で参考になります。耳だけで物事を伝えるわけですね。
僕はポッドキャストで様々なラジオを聴いていますが、特にオススメなのが武田鉄矢氏の「今朝の三枚おろし」です。
武田氏が気になった書籍をご自分なりにまとめ分かりやすく伝える番組です。かれこれ3年ほど聴いています。
【情報と感情】
伝えるということは、僕は大きく二つあると思っています。
①情報そのものを伝えるということ:
例)教科書に書いてある項目
②情報に関しての主観的な思いを伝えること:
例)その情報に付属した伝達者の感動や驚き
伝える側としては、伝えなければいけない立場があり、項目や情報をできるだけ正しく、伝え漏れがないように気を使って役割を担っていると思います。
でもですね、淡々とした教科書の情報を読んでいるだけの講義は聞いている方は全然頭に入らないんですね。
聞いている立場としては以下のものが頭に入り、記憶に残ります。
① 面白いこと
② 興味があること
③ 講師を身近に感じられて共感できること
④ 感情などに訴えかけること
⑤ 情報が自分にとって有益であること
淡々と桃太郎を語られて面白い、続きが聞きたいと思う人はいないでしょう。
伝えるという意味で多くの方を虜にしているのは何でしょうか?
映画、音楽、絵画、漫談、落語、漫才ですよね。
それって情報の伝達のみではないことは誰でも分かりますね。そこにはユーモアや面白さ、ドキドキ感やスリル、そして感情移入があります。
そうすると、武田氏のラジオが書籍の紹介であるのにとても心を引かれるのは、彼が俳優でもあるからだと思ったのです。
例えば、書籍の中で引用されている言葉などを紹介する時、武田氏は完全に役になり切ります。また、書籍で伝えたいことは彼の感動したこと、驚いたこと、考えさせられた事などですから、彼の心を動かした情報なのです。そして、その心を動かされた事実を感情とともに伝えているので聞いているこちら側も興味を引かれるのです。
【それぞれのキャラクター】
伝える人にもそれぞれの個性、キャラクターがあります。
ですから、講師の全てが武田氏のように俳優的な伝え方出る必要はないでしょう。
でも、伝えるという役割を担っている人は、伝えるその情報に思いがあるはずです。興味がないけど、仕事だから仕方ないといって人前で講座をしている人はいないでしょう。
例え仕事だと割り切っている人でも、講座をするにはその分野への興味が昔はあったことは間違いないはずです。
その思いを自分らしく、情報と一緒に伝えることが講師のコツなんじゃないでしょうか。
僕も、伝える時にその感動を伝えるように意識しています。僕は実は演劇部ですので、武田氏ではないですが演じるのは嫌いじゃないです。また感動屋ですので、何にでも感動します。その感動を伝えるのは苦ではありません。いや逆に楽しいです。
今回の僕の考察が、講師をしている方、これから講師という役を行う方にとって参考になれば嬉しいです。自分なりの思いの伝え方を見つけて下さい。