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【臨床日記】結果に対する対症療法が西洋医学、原因に対する原因療法が東洋医学

基本的に西洋医学は、結果に対する対処が得意です。

熱が出てればそれを下げる。
痛みがあればそれを感じなくさせる。
咳があればそれを止める。
悪いものがあればそれを切除する。
切れていれば縫ってつなげる。

東洋医学はというと、それらの症状は原因に対する結果なので、その原因を見つけ出して、原因を改善するように、生活習慣や冷えや血流不全などを見直していく。

即時的に改善させるなら西洋医学、ゆっくりと時間をかけて原因を改善するなら東洋医学という感じでしょうか。
それぞれのいいところがあるので、統合医学はそのいいとこ取りをする感じだと思います。

予防運動もその感じがあります。
西洋医学的な対応としては、、、

硬いところをほぐす。
弱いトロは鍛える。
痛いところがあればメカニカルストレスを減らす。

でも、その原因も明確にして、東洋医学的に原因である習慣を見直していきます。
習慣的な偏った姿勢や動き方の改善に、家具の配置や仕事の繰り返しの動きの修正など。

西洋医学と東洋医学の融合が統合医学であるなら、予防医学は、まさに融合しないとできない分野です。
予防とは、原因を除去することで再発しない状態、つまり健康にすることですから。
対症療法をいくらやっても、再発するのならばキリがありません。
マッサージに行っても、整体に行っても、結局また不調が出るので通い続ける。
場合によっては、クリニックのリハビリテーションも同じような対症療法であることが多いです。

そういうところは、再来店率によって儲かるので、それを問題とは思っていません。
しかし、「治す」という意味では対症療法では治りません。
薬を飲み続けるのと一緒です。
健康になって薬を飲む人はいませんから、西洋医学は対症療法なのです。

予防運動では、本当の意味での「治る」、原因療法を中心に関わります。
だから、マッサージや筋トレはコンディショニングの方以外では、あまりお勧めしていません。
それよりも、習慣を変えることです。

日常的な姿勢を変える。
習慣的な癖の動きや偏りを変える。
変えるのはご本人です。
我々セラピストではありません。
原因はご本人の習慣や過去の積み重ねですから。

ですから、自覚してもらう必要があります。
自分の何が問題なのか。
自覚から変革が始まります。
他人任せで治ることはありません。
再発します。

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