【ヨガ日記】骨格に合わせたヨガ実践の必要性
先日アーサナ塾にいらした方は、海外でヨガの指導資格を取得された方で、アーサナアナトミカルアプローチに共感して受講してくれました。
彼女が使用していたヨガマットには手のつく位置や足の位置、足の向ける角度などが記載してあり、そのガイドによってアーサナが確実に取れるというものでした。
初めはそのメソッドと明確さに感動をして実践を続けたそうです。
しかし、練習するほどに体の調子が悪くなり、もしかして自分の骨格には合っていないのではないか?と疑問を感じる感じるようになったそうです。
その中で、アーサナアナトミカルアプローチの存在を知り、強く共感するようになったとのことです。
僕も全く同じ経験を持ちます。
アライメントは理学療法でも重要な視点ですので、アライメントを重視するアーサナの指導に共感することは多く、正しい取り方というものを目指していた時期があります。
しかし、徐々に指導経験を重ねるごとに、その正さに合わない方が出てきました。
「このアーサナの取り方が正しいはずなのに、なぜこの人はできないんだろう?」
疑問が湧いてきました。
僕はピラティスの指導もしています。
ヨガに比べてどちらかというとピラティスでは個別指導が多いです。
同じく、ピラティスでも一般的なアライメントが取れない方が目につくようになりました。
そして、いよいよこれは、正しいとされているアライメントそのものが間違っているのではないかと思うようになったのです。
そして、今一度骨格をしっかりと確認するというところに重きを置いて指導をするようになりました。
そうして見つかってきた骨格の個性が、前捻角や腸骨の回旋偏位、脚長差、フラットバックなどなのです。
これは予防運動の分野にも波及し、痛みや機能障害の原因であることがわかってきました。
このように、僕も規定されたアライメントである絶対的正しさから、個性というその人にとっての相対的正しさに移行してきたのです。
ですので先程の彼女にも今までの経験があるからそのことに気づかれたのですから良い経験でしたねとお伝えしました。
きっと僕と同じように、実感を持って個性に合わせた運動指導の重要性を理解されていますので、これからヨガの指導者として大切なことを広げていってくれる方だと思っています。
何度の向きに足を向けて、踵をこのラインに合わせて、どこどこは何センチでなどという規定はあくまでも目安です。
一番大切なのは、実践している本人にとって一番快適で一番体が解放されていく位置です。
その目標を成し遂げるためには、骨格特性の把握は必須です。
アーサナアナトミカルアプローチは世界レベルでアーサナ指導の方向性を提案しています。
アーサナは自分らしいアライメントの中で、サットヴァな自分でいられるように体を調整していく方法です。
よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。