【臨床日記】因果関係の明確化は、今の原因を過去にある結果で説明する作業
どこか不調があるとして、その不調は今起こっていることである。
今起こっていることは結果なので、原因は過去にある。
それを明確にするのが、因果関係を明確にすることであり、必ず過去の出来事を引き合いに出さなければできない。
この過去の出来事を確認する作業が問診である。
過去のことを根掘り葉掘り聞くことはとても重要だ。
いつから?
その時何をしてた?
イベントは?
その時よくやっていた座り方、動きは?
その時の趣味は?
その時の習慣は?
もっというと、人生の中で、多くの時間を費やしたことは聞いておかなければいけない。
スポーツ。
趣味。
仕事。
生活習慣。
それらの中に、現在の結果を引き出した原因がある。
過去が今を作っている。
太っているのは、過去に食べ過ぎてたからだ。
髪が長いのは過去から伸ばし続けてきたからだ。
靴がすり減っているのはたくさん歩いたからだ。
全て今起こっている事象の原因は過去だ。
だから、過去を知らないで今を理解することはできない。
しかし、多くの整形外科医が今しか見ていない。
骨には問題ないですね。
熱感はないので炎症はないですね。
大きな病気ではなさそうなので、痛み止めで様子を見ましょう。
なぜ痛くなったのかの過去の積み重ねなどの問診をする方はほぼいない。
だからUPRIGHTに来てくれるので、棲み分けとしては問題ない。
医療は今大変だ!という状態をどうにか対処するところ。
僕らの予防運動では、因果関係を明確にする。
今大変だ!という状態にはないが、調子が悪い場合には、UPRIGHTでしか原因を探すことはできないのではないかと思っている。
多くの健康サービスは、今に対処する対症療法だ。
張ってるから伸ばす。
硬いからほぐす。
弱いから鍛える。
でもその原因は過去にあるので、また元に戻る。
過去の原因をはっきりさせるから、今が変わるのだ。
今を変えるなら、過去の習慣を変えるしかない。
この事実に気づいている一般の方が少なすぎる。
水漏れに対してバケツを下に置いて水を受けてもキリがない。
水漏れの原因を取るのが一番早いのに、バケツの水を捨ててまた置いている人が多い。
予防運動ジムUPRIGHTは、日本で唯一因果関係を明確にできるジムだと思っている。
健康サービスの常識をアップデートしたい。