ヨガの練習毎日どのくらいやってますか?
【ヨガの練習って何?】
ヨガの実践には主にクリア、アーサナ、プラーナヤーマ 、ディヤーナの4つがあります。
よく「ヨガの練習を先生はどのくらいしていますか?」と聞かれることがあります。
僕の正直な答えは「常にかな?」です。
ヨガの練習ってそもそもなんでしょうか?
確かに、アーサナの練習、プラーナヤーマ の練習、瞑想の練習、クリアの練習を今までなかりの時間を費やしてやってきました。
その中で気づいたことは何かというと、ヨガは限定された環境や時間の中でするものではないということです。ヨガとは生き方であると。
ヨガの尊敬すべき先生たちの背中を見ていて、気づかされたことでもありますね。
【各自には今という時期がある】
確かに、練習は必要です。練習が必要な時期の人にとっては必要です。でもヨガの目的は心の制御であるならば、心が制御できた方に練習は必要なのでしょうか?
例えば、自動車の免許を取りに教習所に通いますね。交通についての様々な勉強をして、実技練習もします。そして、めでたく合格して免許をもらいます。
ではその次は何しますか?また教習所に通いますか?教習所に通うのが目的でしたっけ?
ヨガは心を制御する方法なので、心が制御できた方は何をするんでしょう?
僕は、自分で苦しみを作ることはほとんどなくなりました。胃薬を飲まなければいけないくらいのストレスもありません。体も体力は落ちましたが若い頃よりも思い通りに動いてくれます。今、新型コロナで生活は苦しいですが、すっごい幸せです。これ以上何が必要なのでしょうか?
どんな状況でも心を平常にして、今なすべき事とを淡々と行う。苦しみを作らず、目の前の幸せを噛み締めて生きている。それ以上を何か練習して得る必要があるのでしょうか、、、?
各人にはそれぞれの「時期」があります。僕にとっては、今は会社の仲間のために何ができるかを考えて働く時期です。家族のために何ができるかを考えて働く時期です。世の中に何ができるかを考えて働く時期です。
もちろんナウリやシルシャーサナのような自分の中でのルーチンはありますが、練習と呼べるようなものではありません。もうそれは日常です。
人によっては、今が勉強など投資の時期かもしれません。今が終活の時期の方もいるでしょう。ですから、ヨガの練習が全てに人に必要なわけではありません。ヨガをしなくても悟っている人も沢山います。その人にはヨガすら必要ないでしょう。
僕は思うのです。ヨガの練習を僕のように十数年してきた人は、次の段階に行くべきじゃないかなと。
それは知恵を継承して行く段階でもあります。それは「自分の幸福」から「世の中や他者への幸福」に移行する段階でもあります。
自分が幸せになったら、次は貴方は何をしますか?
【ヨガの思春期】
この記事を書いていて思い出したことがあります。時期といえば、あるあるなのが「ヨガの思春期」です。
ヨガの練習をし始めると、自分の思う通りに動いてくれない体に対して嫌気が刺したり、起こりたくなることがあります。
「なんでこの股関節は開かないの?もう!」
「いいなぁあんなに柔軟で。それに比べて私ときたら、、、。もう!」
鏡で自分を見て幻滅し、化粧でそれを隠し、親に容貌のことで文句を言い、、、そんな思春期が思い出されませんか?
ヨガの思春期は多くの方に訪れます。僕もそうでした。でも大丈夫、そのうち自分のこと好きになります。受け入れられるようになります。こんなアーサナの取り方でも自分が快適なら最高だとなります。大丈夫です。
自分と向き合うのがヨガです。その過程は年齢に関係なく、経験したことない人にとっては初めての道です。でもヨガの道は、「大丈夫だよ」と安心感を与えてくれる道です。
安心して、ヨガの道を進みましょう。そして、ぜひ自分が幸せになったら、世の中のために何ができるかを考えて人生を過ごして下さい。それがまた自分をさらに幸せにしてくれます。