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【側弯トレーニング日記】バドミントンと側弯症

バドミントンと側弯症の発症率にはやや高い相関があるという報告があります。
スポーツとの関連では、その他にバレーボール、水泳、クラシックバレエなどがあります。

バドミントンではスマッシュが原因動作と考えられます。

側弯症のパターンとしては、胸部にダブルカーブという特徴があります。
上部胸椎は立ち直りの頸部の影響で右側屈(左凸)、中部胸椎は右腕の挙上による左側屈(右凸)になります。
腰部に代償性の側弯が出るかどうかはその方の柔軟性によるので、マストではありません。

バドミントンの部活なりクラブチームでの調査がないので、わかりませんが、ラキシティという関節弛緩性の性質がある方が、バドミントンをはじめ、側弯症の発症と関連のあるスポーツをするとそうでない方に比べ背骨が変形しやすいというのはあると思います。
こちらも、側弯症にラキシティの方が多いという報告はありますが、特定の動作との関連までは調査されていないので、詳細な因果関係までは論文的には指摘できません。
臨床的には、ほぼ確定できますが、、、。

以前、バドイントンの選手でインターハイレベルの方で、かなり強い側弯症の方がきたことがあります。
そのクラブに戻ったら、反対での素振りもするようにコーチに言わないと自分と同じような子ども達、後輩が出るので、できるだけ指摘してねと伝えた事があります。
それっきりなので、その後どうなったかは分かりませんが、こういうスポーツと側弯症との関連性についての詳細な検討は進んでいないので、今この瞬間もスポーツのために背骨を犠牲にしている子ども達がいることは確かです。
フラストレーションが溜まってしまいますが、無力な僕にはこうやって記事でその危険性を訴えることくらいしかできません。

ご自分のお子さんや友人など、成長期にバドミントをしている方がいたら、反対のスマッシュも練習するように伝えてください。
そして、定期的に背骨の状態を確認するように言ってください。
左右対称に練習するなら問題は起こりにくいはずです。
リスクとしては、関節が緩いラキシティの方が要注意です。

ラキシティに関しては、General Joint Laxityで調べてみて下さい。


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Naoto
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