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【日記】予防運動が死亡者数に対してできることを考える

厚労省の人口動態統計というものがあります。そこで、死因別の死亡者数を確認することができます。

これをみると、どれくらいの人が年間、何によって死亡しているかが分かるのです。まず予防運動として直接関わってきそうな「傷病及び死亡の外因」についてグラフにしてみていきたいと思います。データは令和元年のものです。

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不慮の事故が圧倒的に多いですが、ここで単純に数値で驚くのは、転倒転落で死亡している方が年間約1万人いるという事実です。

溺死も7千人以上が、窒息も8千人以上がなくなっています。もちろん自殺の数の多さは悲しすぎますが、転倒というので亡くなっているのには驚きです。死亡しているのです。

溺死も浴槽での転落が多いらしいです。

次に、予防運動として直接ではありませんが、全体死亡原因の上位10位を見てみましょう。悪性新生物、心疾患、老衰がトップ3。老衰の次に脳血管疾患、そして肺炎が続きます。

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高齢者になる途中では癌や不慮の事故になることが多く、高齢者まで行くと脳血管疾患か心疾患になり、まだ長生きすれば最後は肺炎か老衰というのが私たちの人生のようです。

さて予防運動的には「転倒、溺死」という部分に対して何かできないかな!と思っています。もちろん特殊な状況での転倒かもしれませんが、浴槽での転倒はやはり足腰バランスですよね。体幹機能そして平衡感覚や認知機能も重要ですね。

手前味噌ですが、バランストレーニングとして開発した「バランスロッカー」はそれらを包括して対応できそうです。

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片脚立ちができる、走ることができるということは重要だと思いますね。そして運動としては心肺機能を高めるわけですから、心疾患や肺炎の予防になるでしょう。

全体の死亡原因から見るとトップは悪性新生物ですから、こちらも予防運動的に何かできるでしょうか?悪性新生物は発がん物質をできるだけ取らないこと、そしてNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を減弱させないことが重要です。

NK細胞でいうと運動では運動中は増幅するが運動後は逆に半減すると言われています。NK細胞の活性化でいうと「笑い」が今のところ一番副作用なくできることでしょう。うつ病やストレスを受けている状態などではNK細胞が減少していると言われています。

そう考えると、笑いの絶えない人生を送りつつ、適度な運動を行うことが大切だというしごくあたり目のことが見えてきます。「笑う門には福来る」ですね。

予防運動で、転倒の予防、さらには癌、心疾患、肺疾患の予防を!これが死亡原因から見た予防運動の役割ですね。かなり壮大ですが、やれることは多そうです。予防運動の考え方が広まると死亡者数を減らせるかも、、、。そんな希望を持って予防運動を広めます!

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Naoto
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