【予防運動日記】エビデンスが街づくりに生かされる〜その1〜
先日の旅行で面白い掲示を見ました。
こちらです。
街づくりにエビデンスを盛り込んで、科学的だとする表示です。
これは面白いですよね。
これ、千葉県の道の駅にあったのです。
温泉もあって、そこに行ったらこれが掲示してありました。
エビデンスの重要性が叫ばれて長くなってきましたが、いよいよこういう日常にまで浸透してきたということで感心しました。
素晴らしい取り組みですし、こうやって掲示することも研究の一般化として意義のあることですね。
ただ、こういうのは誰が中心となって推進しているかで様相は違ってきます。
ちょっと独断と偏見で、文献を追いながらこの掲示を考察してみたいと思います。
道の駅に突如として出てきた感じはあるので、なんだこれは?というのがここに紹介して調べるきっかけです。
1)住宅
論文を読んでみました。
アンケート形式です。
約2700名ですから人数が多いですね。
ポイントはソーシャルキャピタルについて個人レベルとコミュニティレベルで検討していることが特徴のようです。
バイアスは比較的高いですが、IADL はその住んでいる環境に影響を受けるということでしょう。
この掲示されている地域は、社会参加が高いということでしょうか?
社会参加は、ボランティアへの参加やスポーツや趣味活動への参加ということですから、そういう施設があるということでしょう。
2)広場
この研究は愛知県の知多半島を対象として行われており、北と南で公園とスポーツ活動の関連が違うという結果も説明されています。
少し、都合のいいところを切り取った可能性があります。
ただ、公園が近くにあれば運動しやすいというのはあるでしょう。
ちなみにウォーキングでは差がなかったと報告されています。
3)交流施設
こちらは文献が有料だったので、要約を見てみましょう。
具体的な数字が出ていないので、何とも言えませんが、交流がうつの予防に関連していそうだということは感覚的にそうだなと思いますね。
2万人のアンケート結果というのは凄い数です、、、!
笑いが心疾患と脳卒中を予防するという、メカニズムは分かりませんが、笑う門には福きたるということですね。
交流の場が笑いが起こる場であれば、とても好ましいことですね。
11年間の大規模なコホート研究です。
凄い労力ですね。
感動します。
運動が介護費用を低下させるということは素晴らしいエビデンスだと思います。
趣味とスポーツなどの社会との関わりがどれくらい大切かということですね。
まだたくさん研究が紹介されていますが、流石に全てを見て行くのは時間がかかるのでここまでとします。
それでも凄い数の研究であることが分かりました。
コホート研究に、数も数千人規模で、これは国をあげた研究ですね。
睦沢プロジェクト
ここまで見てきて、あぁこの事業は日本老年学的評価研究(JAGES)の関連なんだなということ分かってきました。
そしてサイトの中で市町村との共同研究プロジェクトの中で、今回僕が訪れた睦沢町が出てきました。
これだったのですね。
これからの展開が楽しみです。
にしても、こういう研究に携わっている人達と繋がりたいですね。
予防運動でも、ここまでの大規模な研究ができればグッと医療費の抑制ができるのに、、、。
自分の学術的な力の無さに悔しさが出てきますが、仕方ないです。
僕には僕のできることを進めていきます。
でも、たまたまにしろ、旅行先で、こういうプロジェクトの場所に行ったことに運命を感じます。