「こんばんは渋谷陽一です」最終回にレッド・ツェッペリン
NHK FMで渋谷陽一さんのDJで放送されていた洋楽情報番組「ワールドロックナウ」が3月いっぱいで終了したそうだ(渋谷さんは病気療養中のため、伊藤政則さんが代役を務めていた)。詳しくはこちら。
記事にはこう書かれてある。
番組の長い歴史を締めくくる曲には「リクエストも一番多かった…必然の曲」としてLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の「Achilles Last Stand(アキレス最後の戦い)」が選ばれた。10分22秒。リスナーの「渋谷さんの復活に祈りを込めて」――。
渋谷さんの番組で、ツェッペリンの「アキレス〜」が最後にかかったのは今回だけではない。1978年から86年にかけて放送された「サウンド・ストリート」最終回もそうだったのだ。それを思い出した。
1986/3/14
「サウンド・ストリート」最終回
Young Person's Guide To Led Zeppelin
渋谷さんはサンストでこの「Young Person's Guide To〜」のシリーズを1985年の10月から始めていた。若いリスナーに60〜70年代のロック・レジェンドを紹介しよう、というものだ。
1985/10/18 Janis Joplin
1985/11/22 David Bowie
1986/01/17 Marc Bolan
1986/02/07 泉谷しげる
1986/02/21 Prince
このようにやたら連発してたので、「最近の渋谷陽一はなんかおかしいぞ、いよいよ番組の最終回が近いのでは?」という投書(当時はハガキ)が来たくらいだ(笑)。渋谷さんのリスナーは勘が鋭くユーモアたっぷりだった。
また僕らは、このシリーズでもしツェッペリンを取り上げることがあるとしたら、それは番組が終わる時、と気付いていた。実際そうなった。
ワールドロックナウのリスナーはサンスト最終回のアキレスを覚えていたのだろう。
4月のオリオン座を見上げながら、「こんばんは、渋谷陽一です」の復活を今夜も願います。
my note #76