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ロックンロール・バンドスタンド

80年代に「ロックンロール・バンドスタンド」という、複数の大都市で同時開催する音楽イベントがあった。大晦日の夜から始まり、元旦の朝まで人気のバンド、アーティストがライヴを繰り広げる。何年に始まっていつ終わったかは分からないけど、かなり盛り上がったイベントだった(当時は「フェス」という呼び方は無かったと思う」。

1989-1990の分は以前こちらに書いた。

その頃は音楽業界のシステムのこととか、よく知らなくて後から知ったけど、ハウンド・ドッグなどが所属する大手事務所のマザー主導でやってたらしい。へー。

1989-1990 福岡開催分

東京、大阪、名古屋、福岡といった大都市で一斉に始まるんだけど、後日ダイジェスト版がNHKで放送された。
最近古いVHSテープを整理する中で、以下の録画が残っていた。

【ロックンロール・バンドスタンド】

1987-1988
THE ROOSTERZ、泉谷しげる with LOSER、RCサクセション
THE ROOSTERZは最終期メンバーの、花田裕之、下山淳、穴井仁吉、三原重夫の4人になった直後。

ロッキング・オン・ジャパンより

LOSERも結成直後でアルバム「吠えるバラッド」発売前。CHABOさんはRCと、下山さんはルースターズとそれぞれ掛け持ちしてる。詳しくはこちらに書いた。

1988-1989
ストリート・スライダーズ、RCサクセション、泉谷しげる with LOSER、アンジー、爆風スランプ
ストリート・スライダーズはアルバム「SCREW DRIVER」を出した頃。パーカッションのサポートあり。

ロッキング・オン・ジャパンより
アルバム SCREW DRIVER


RCはアルバム「コブラの悩み」リリース直後。サポートは金子マリ、片山広明。梅津さんは居ない。「心配させないで」「軽薄なジャーナリスト」等を演奏。前年のRC王道のライヴと少し違い、「カバーズ」騒動が影響したのか緊張感あるステージ。

LOSERを従えての泉谷も前年に続き参加。バンドとの息もピッタリ。この年の学園祭を回るツアーはLOSER期の最もテンション高いライヴだったと思う。

1988年の学園祭ツアーでの横浜国大のライヴ映像を中心に収めた「泉谷しげる 学園祭で吠える」(宝島)

パーマネントなバンドではなく、スーパーセッション的なバンドとしては日本で一番好きだった。何せ、仲井戸"CHABO“麗市、下山淳のツイン・ギターに村上ポンタ秀一、吉田健のリズム隊ですから。

ロッキング・オン・ジャパンより


爆風スランプはNHKのスタジオから。

1989-1990
THE MODS、UP-BEAT

福岡国際センターでのステージを上記2バンドにスポットを当てて特集した番組。これは僕も観に行った。
モッズはアルバム「NAPALM ROCK」発売直後で、メッセージ性の強い激しいビート・ナンバーを叩きつける緊張感溢れる演奏。バブル期を象徴するような『ワンレン・ボディコン』姿のお姉さんが何故か進行役となり、硬派なモッズに密着してインタビューするという、とてもシュールなシーンも見れる。

昭和から平成へという時期だったんだな。まとめて見ると感慨深い。この時代のバンドの熱さとか、80年代っぽい、お客さんが拳を振り上げて盛り上がる感じとかファッションとか、全てが懐かしい。

my note #213

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