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元MUSIC LIFE編集長の水上はるこさんにお会いしました

かつての仕事仲間で、長い付き合いの親友の計らいで、元ミュージック・ライフやジャムの編集長、水上はるこさんと3人で食事する機会がありました。

僕が福岡のクロスFMでディレクターやってた90年代半ば、プロデューサーの(元KBC人気アナ)松井伸一さんが水上はるこさんをゲストに呼んで頂き、お会いしたのはその時以来です。かつて「九州No.1 R&R DJ」と呼ばれた松井伸一さんは、こんな方です。

水上さんが高校を卒業して上京したのは1966年。洋楽を聴き出したのは60年代、まだビートルズが日本に紹介される前でしょう。沢山お話を聞いた中で印象的なことをいくつか。

・60年代半ば。イギリスのニュー・ミュージカル・エキスプレス(NME)を定期購読。松井さんの番組に「今度イギリスから〜というアーティストがデビューしますよ」と番組にお便りを送っていた。当時、洋楽をかける番組は松井さんしか居なかった。松井さんはよく読んでくれてた。スタジオにも行ったし、KBCでは岸川さんにもお世話になった。
 ※松井さんはKBCに入社(1962年)してすぐ、自費でビルボード誌を定期購読したという話を昔聞いたことあります。ある意味先駆者として最強のDJとリスナーの組み合わせですね。
 ※お会いした翌日が岸川さんの命日だったので、「明日が命日なんですよ」とお伝えしたら、ちょっと切ない表情をされました。岸川さんは、日本のラジオ界では知らない人は居ない、屈指の名ディレクターです。

・1965年に福岡の電気ホールにアニマルズを観に行った。楽屋に行ったら松井さんも居たし、チャス・チャンドラーは凄みがあって怖かった。あの頃はバックステージパスとか無くて、勝手に入れた。水上さん、なんてロック少女!

・洋楽を紹介していたラジオ番組の話をしていた時に、全国放送では何があっただろう?という会話の時に、水上さんが「こんばんは、渋谷陽一です」と仰った時は思わず笑ってしまいました😛 僕もミュージック・ライフを毎月読み、渋谷さんの番組を毎週聴いて育ちました。

渋谷陽一 in 70's

また岩国基地から流れて来るFEN(極東放送)も聴いてたとのこと。やはり、FENの影響力は絶大でしたね。
・ビートルズやクイーンなどのオリジナル・アルバムが、最近リミックスされる傾向について聞いてみました。「たとえば、若い子から『ビートルズは何から聴いたらいいんですか?』とか質問されたら悩むんですよ。オリジナル盤をあくまで聴かせるべきなのか。リミックスなのか」。それに対して、水上さんは「若い子にはリミックスを勧めたらいいのではないかしら。聞きやすいでしょうし、若い人向けに作っているのでしょうから」。なるほど!
・「ただの田舎の女子高生をここまでしてくれたのは松井さんのお陰です」。これには、ウルッと来ました。ですので、本にはここにサインしてもらいました。Great Memoriesという、偉大なミュージシャンや音楽業界に貢献された方のお名前が書かれてある、最後のページです。

水上さん、ありがとうございました。

my note #188

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