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The Rolling Stones / WELCOME TO SHEPHERD’S BUSH(4K ULTRA HD)

ローリング・ストーンズがロンドンのシェパーズ・ブッシュ・エンパイアで1999年にライヴを行っている。これが約1,800人くらいの客の前でやったスモール・ギグ。その映像作品です。

表面

4K ULTRA HD仕様で発売されているのは輸入盤のみ。これが観たくてULTRA HD Blu-rayプレイヤーを買ったのであります。

その最初の感想文がこちら。

輸入盤なんでポチってから時間かかりましたが、ようやく到着。ワクワクしながら鑑賞。

音声はドルビー・アトモス(Dolby Atmos)対応。しかし、バンドの演奏がしっかりフロントから出て、後方は客の歓声中心、という王道のミックス。いくらアトモス音声と言っても、あちこち音がして飛び回る訳ではない。ストーンズみたいなロック・バンドはこういうミックスが安心して聴けますね。また嬉しいのはキースのギターがデカい!前方右スピーカーから抜けの良い分厚いギター・サウンドがガンガン聴こえます。

中面

小会場だし、高密度で演奏もキレッキレ。この頃はまだキースがバンドを引っ張ってるし、なんと言ってもやっぱりチャーリー!ボビー・キーズも居るし、リサのコーラスも。

1999年はNo Security Tourという、アリーナ・クラスの会場を選びレア曲多めのライヴをやってるけど、この日は特に珍しいナンバー連発してる。アルバム「Voodoo Lounge」からの“Brand New Car"とかMoon Is Up"とか改めて聴くと良いんだよね。特に後者はキースらしくない、ちょっと変わった音色とリフが面白い。Ryo/The Shine Light Respect 60~70's Rock Coverさんの投稿によると、トレモロとコーラスの二重掛けだそうです。他にも詳細な解説が面白いです。詳しくはこちらをご覧ください。

また、"It's Only Rock'n'Roll (But I Like It)での、かなり危なかっかしいキースのリフで始まっても、ピタッと合わせて歌にはいるところがストーンズのバンドらしさ!

セットリスト記載の裏面

それと照明が赤中心だし、ミックの衣装とかからも、あの1972年の「Ladies and Gentlemen」っぽい。
この曲もやってます。
“All Down The Line"

画質はさすがに最近のピカピカな4K画質とは劣るけど、映像・音質共にプレイヤー側でアップコンバートしてくれるので、割と綺麗です。サウンドは申し分ない。滅多にやらない曲が多いから、メンバーのアイコンタクトが見ていて楽しい。「次、オレのソロだっけ?」「よし、歌入るぞ!」みたいなやり取りが頻繁に現れます。ストーンズのバンドらしさ全開だし、一連のアーカイブ・シリーズの中でも相当面白いと思います。THE MODSの北里さんも公式インスタグラムで書かれてましたが、“Route 66"の進化具合が素晴らしい。「直線的なビートにロールが加味されている」。ストーンズもモッズも進化を続けて、バンドのグルーヴを追求しているからこそのコメントだ。

以前も書いたけど、かつて福岡で"Route 66"しきらんヤツはバンドしたらいかん、とまで言われたロックンロール・クラシック。「ドンタン、ドドタン」みたいな単純な8ビートじゃ絶対ダメなんよね。スイングしないとね。

しばらくは、4K ULTRA HD仕様のディスクが増えそうです。

my note #205

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