ベーゴマ??独楽???(ベーゴマ考35)
先日、オークションで「芯付きバイ」がでた。
しかも大量に。
芯付きバイという名称は、私が勝手に言っているだけで
正式名称はわからない。
この独楽を見たのは3回目である
一度目は大阪信愛女子学院の馬場先生に頂いた。
「ベーゴマやるわ」と言われて一つだけもらったものだが
これがほんまにベーゴマ??と疑問に思ったものだ
二度目は3500個寄贈して頂いた、A氏からの寄贈の中に
数個入っていた。
今回が3回目。しかも大量だ。
鬼の形相のカミさんの「またベーゴマ買ったん!?いったいいくつあんねん??」
という言葉が脳内にこだまする・・・・。遠い声だ
聴こえない・・・・キコエナイ・・・・聞きたくない
まさか4000個とかいえない
この芯付きバイは、確実に関西バイである。
昔々、オークションに関西バイの元型が2回だけ出たことがある。
一回めは8個同時に出て、数万円になったので手が出せなかった。
その時の一つの型がこの芯付きバイの方であった。
同じ時に桜ベーや関西の球団の6角バイなどの型、関西バイの六大学や、⚪︎に+の形の型もあった。
さすがに8個同時はえげつない金額になって、
手を出せなかった。
このとき、写真を撮っていたが
当然ながら解像度が低く、芯付きバイのデザインは確認できない。
2回目の型はというと
巴単体で出たので、私が持っている。
最近おもうのは、
マニアックなベーゴマに対して入札する人は
業者か、それか仲間内だとおもうのだな。
前にも連れさんと値段を引き上げていたことがあった。というわけで、
大量の芯付きバイは
だーれも入札しないまま
無事落札。
落札と同時にメッセージで出品者に確認を行った。このときは
ドキドキだ。代理出品の場合は
何も情報を得られない
やった!
使用者本人が出品されていた。
そして、当時の様子を細やかに
快く答えていただいた。
以下メッセージより
参考になるか分かりませんが、1970~1978年頃、当時は高知市とは合併していなかった吾川郡春井町内の駄菓子屋でご自身が購入していたもの
高知でもベーゴマとは言わず、バイと言っていました、今回お譲りしたバイは、自分で買った物、自分で改造した物、勝負して勝った戦利品色々です、また原型の物も有りますが、ヤスリで角を造ったり、高さを低くしたり少しでも勝負に勝てる様に、みんな好く改造しました。中には釣りの重りを溶かして上に盛って重くしてた友達も居ましたねえ、古き良き時代でした。ちなみに私は、バイの上の文字で、時、と言う文字の物が有りますが、好んで改造しました、友達と勝負しても強かったですよ。(たぶん・・)、お譲りした中に改造した、時、有りますので見てやって下さい。
結び方は、色々でしたよ、もちろん十文字まきも有りました、口で説明は難しいです、バイの(頭)突起部分に結び目を作った紐をクルリと回しバイの裏の突起まで引き下ろして渦巻の様に強く巻き上げる、(独楽の巻き方に近い)
後はバイの頭の突起にVの字に掛けバイの下の突起に結び目を持って行き、そこから渦巻の様に巻き上げる、(男巻きのような気がする)
どちらも紐の巻き付けが緩いとスッポヌケテ前に居る人に当たる、そんな感じでしょうか、
台は、確か場と言ったと思います、場は丸でしたバケツ、プラスチックの漬物桶等ですか良く肥料の入っていた空のビニール製の袋を横に被せパンパンに張った状態で紐でバケツや桶の注ぎ口、一角飛び出ている部分の裏に掛けてクルリと回し結んだ後で、場の張り具合を手でパンパンと叩いて張り具合を調整する感じですか決まった掛け声は無いですね、セェーノーとか、オリャーとかそんな感じですか、金額は、覚えてないです、何十円の世界だったと思います、参考になるか分かりませんが、こんな感じで。
後、高知は東西に広いです、同じ高知でも室戸の方や、西の幡多や中村、北の山の地域、場所に寄っては、また違うかも知れません、私は高知県中心部、南、太平洋側なんで、それでは、こんなところで失礼します。
高知でベーゴマ文化!?
高知でのベーゴマを遊んだという話は初めて聞いた。
この「芯付きバイ」が関西で鋳造されたものだとすると、
戦前から、徳島の玩具屋さんは仕入れていたと言っていた。
香川にはベーゴマ文化はなかったので
高知にはその文化が伝承されたということか
しかも、異質な「芯付きバイ」というところが面白い
個人的には、仕入れるのが怖かった(本当に売れるか不安)があったため、
ベーゴマとしても通常のコマと同じ巻き方でも出来る
この形状の仕入をあえて選んだのではないかと推測される。
1970年ごろ高知
高知での名称:「バイ」
巻き方:十時巻き・通常のこま巻き・男巻き
床 :「場」といい、肥料の厚手のビニールをバケツに被せる
掛け声:セーノ・おりゃ等
値段 :数十円
芯付きバイ種別(22種類)
「芯付きバイ」はこれまで表面のデザインを数種類しか確認していなかったが
今回の300個でほぼ型にあったであろうデザインが判明した。
いろは(8種)
いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす ん
の全文字の内
い・ろ・は・に・ほ・(へ)・と・(ち)・(り)・ぬ・(るをわたよ)・た
もし最後の文字が「た」だとしても、チョイスがわかんない。
アルファベット(1種)
漢字(4種)時・行・右・側)
時は出品者が好んで使ったデザインだが
これら、時・行・右・側 これらが何を意味しているかがわからん。
野球選手の頭文字でも
レスラーでもない。
うーん誰かヒントくれ
模様(2種)
星(穴)系統
その他のバイ
その他のバイとして、戦後版の桜ベー3個、それを加工したもの1個
他にも巴(私の持っている型で作られたものなら面白い50年以上ぶりの母との再会みたいなかんじ)
自力で作った鉛ベー1個
加工した関西バイと思われるもの数個が入っていた。
きっと、引っ越しをしてきた友達や
旅行などで手に入れた友達などと
取り合いをして手に入れたものであろう。
こうして少しづつレアとして残っていくのが面白い
芯付きバイの加工について
上下に凸があるので
加工についても少し他の地域で見られない特徴がある
下部のハリケツの部分が大きい
初めは元々の出っ張りを活かして、尖らせることが多いのであろう
まるでデベソのようだ。
その後、相手より低い位置に入り込むために
下部分の凸は邪魔になり、全部落とすように加工されている。
そして、上部であるが
紐を巻くにあたって、丸みが邪魔なので
そこもヤスリで落としていく
全くないものもあった。
左上のものは加工としてはオリジナル桜ベーに当たる。
ベーゴマ情報募集中
今回、高知でのベーゴマを使用した事例を
調査できたことは非常に大きい。
現在、戦前から1970年ごろまでを全国の地図に事例とともに落とし込んでいる
ワクワクしながらこの高知のバイを待っている時
郵便屋さんが届けにきた。
そして渡すときに
「重いですよ。ベーゴマですか」と何気に呟きはった
お!!
ひげ「やったことありますか??」
〒 「私地元なんですが、小さい頃やってました」
ひげ「なんと!!どちらですか!?」
〒 「灘小学校校区です」
郵便屋さんいわく、
1980年ごろ、灘小学校区に駄菓子屋兼パン屋さんみたいな小さい店が何軒かあって
そこでベーゴマを売っていた。
巻きは十字巻き
床と言うバトルリング的な存在は知っていたが、実際には持っていなかったので
地面に丸を書いてそこで回していた。
そうだ。なんと運命的な出会い。
同じ頃に、灘区高羽小学校区でもベーゴマを回していたので、こどもと一緒にやりたいという方も児童館にやってきはった。
西宮、今津でのやっていた情報も舞い込んできた。
ベーゴマは販売している店が核となる場所として一つ存在すれば
あの無骨な鉄の塊は
いつの時代も子どもたちの心をガッチリ掴んで離さないのである
と言うことで
全国でベーゴマやってたよ情報募集中
①地域
②いつごろ
③巻き方
④床の形状(四角・丸)
⑤床の素材(帆布・ござ・その他)
⑥掛け声
⑦ベーゴマ一個あたりの値段
⑧その他(ルールなど)
絶賛教えてください。
地域ルールなどは伝えないと、誰も知らなくなって忘れられちゃう。
その前に記録して伝えなあかん!!!