面バイ(ベーゴマ考32)
明治の終わり頃
まだまだバイ貝を加工したものが主流だった
バイゴマ
それが、真鍮製のバイゴマが出てきて(※ほしいけど未収)
少しづつ鋳物にかわっていった。
ちょうど第一次世界大戦で金属需要がふえて、
戦争終結とともに業者は飽和状態となり
できることはなんでもやるという感じで
ちっぽけなバイゴマまで
主力製品の側で作っていたのだろう。
はじめは
もともとの貝の形を再現した
かねバイ(鉄ベエ)と呼ばれるもの
しっかり、凸部には貝の名残の渦もあり
表面はバイ貝の加工跡がデザインされている。
そして、戦前
昭和一桁くらいのとき
サクラベーが、出現する昭和10年ほど
の間に実にファンキーなデザインをつくった
関西人がいる。
『面バイ』という、人の顔を模したものだ。
なんで顔を回そうとしたのだろう。
ぶっとんでやがる
これには、
貝の名残の渦も跡もない。
と今、頭の中を整理してて気づいたことがある。
この面バイは
『面打ち』を金属化したものではないか
※面打ち(銭うち)は下記を参照していただきたい。
改めて、みてみると
そっくりやん!
しかし、あくまでもこれは推測の域を出ない。
なぜなら
だれも、この鼻を回そうとは思わないからだ。
面バイは
全部で5種確認されている。
①鬼
②おかめ
③ひょっとこ
④力士
⑤狗
⑥鉄兜と呼ばれる表面に顔が描いてある
⑥は
凸部分の形状が鉄兜に見えることから通称がつけられている
並べてみて気づいたが
目が鋭い右側のタイプと
目が丸い左側のタイプがある。
この当時の型は木型と思われるため
個々で顔の表情がことなるのもわかる。
そして、鉄兜以外は
凸部に顔が施されている。
これは、唯一持っている力士と呼ばれるものである
よくみると髷があるのがわかる。
(右二つは加工されたもの)
鬼
おかめ
ひょっとこ
狗
はまだてにいれていない
綺麗に原形を留めたものは
少ないと思われる
今回の考察の中で
いきなり
貝独楽が、面バイに、なったと考えるより
面打ちの影響を受けて進化したと考える方が
自然であるとおもう。
真実は当時の製造業者のみぞしる
一つの面バイが
かなりの加工が施されている。
丸型を八角へ
先端は全面削り
この加工が
面バイ全盛期の昭和初期に施されたものかは
不明である
真実はもうこの顔の当人しか知るよしはない
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