徳島バイゴマ探訪記④(ベーゴマ考67)
徳島バイゴマ探訪記④
遠そうなのに、
実は近い徳島。
淡路超えたら徳島なので、
岡山よりもずっと近い。
昨日は徳島県児童館連絡協議会にお呼びいただき
児童館論2の講義でした。
お守りとして
徳島の特徴的なベーゴマ
徳島バイをパソコン脇に置いてしゃべる。
終わったあと
せっかく徳島に来たから
前回の調査の足らずを調べに
「徳島バイ」を握り締め、補足調査
前回のひとり探偵ナイトスクープはこちらから
例えば…
学校の前にあった
何でも屋みたいな村の店屋みたいな
軒下にガチャガチャが置いてある
文房具屋さんに行けば
80年前のデッドストックの
ベーゴマがあるのではないか
と考えて、検索した文房具屋さんにいく。
まず一見目の長田文具さんは、
しまってはったので、
張り紙のところに電話して、
お忙しい中バイについてきいてみた。
・むっちゃ古い話するな
・徳島では、ベーゴマやなくて「バイ」と呼ぶ
・わしが75歳やけどやってない。もう少し上の世代で兄貴が今82やけどやってた
・ゴザの上でまわしよったわ。
・うちの文具店では取り扱いはしてない。
・駄菓子屋で売ってたな
徳島のみなさんは
バイの話すると、みんな懐かしそうにはなしてくれる。
徳島は愛に満ちている。
そして、もう一件は、
以前、製造元があったとされる二軒屋地域の文房具屋さん「まるや文具店」さんに
電話した。
若いお姉さんがではって、
全然わかんないと思うのに、色々調べてくれた。
電話待ちのあいだに
実は二軒屋のそばまで行ってみてた。
目に留まったのは安部商店という日用品屋さん
入り口には昔からの鼠取りとかがかけてあり
つけもん樽やいろんなもんが
所狭しと並んでる。
店の中に入ると、
様々な懐かしい品物の隅に
デッドストックのベーゴマ発見。
デザインは
田淵(阪神)
北の湖(相撲)
猪木(プロレス)
なので昭和50年くらいの中高で
デッドストックではあるし、
今は製造してないので
ざっと40年以上はこのカゴにはいって
子どもたちをまっている
しかし
探していた徳島バイは
やく80年前さすがに見当たらなかった。
その後、
二軒屋の文房具屋さん「まるや文具店」から折り返しの電話が来た。
・うちの文具店では扱いはない
・昔二軒屋にあった、「ユウキコウキ(衡機)」という秤屋さんが鋳造していた。(今のマルナカ付近にあった)
・コマツさん(現存せず何屋さんか不明)や安部さん(さっきの日用品屋さん)などに卸していた。
・近所のじいちゃんばあちゃんたちが懐かしそうに話していた。
と教えてくれた。
すごい。
前回の調査で、おもちゃコジマさんが
『二軒屋に製造元があって、学校とかで使うでっかい鋳物の体重計とかを作ってた』と言っておられたので
まず間違いなく、この「ユウキコウキ」さんのことである。
これで前回の調査でしらべた
かつてベーゴマを鋳造していた
三つの鋳造元はわかった。
・大栄鋳造(出来島) 廃業
・冨山鉄工(石井町) 現在も営業中
・ユウキ衡器(二軒屋) 廃業
現在わかっている製造元はこの三つである。
もしかしたら、もっとほかにもあったかもしれないが
気になっていた二軒屋の製造元がわかったのは大きい。
しかし、ベーゴマを作っているのは「鋳造所」だとおもっていたら
鉄工所だったり、秤屋さんだったりする
そもそも秤屋さんのことを「衡機(こうき)」と呼ぶことさえはじめてしった。
しかし、仕事にもならんことで
調査してくれた
ほんと
徳島の人はあったかい。
次の日、大栄鋳造のことを
調べてくれた市立図書館に
「ユウキ衡機」のことを調べてもらうため電話する。
いつぐらいにあったのか、
「ユウキ」の漢字なども、わかるとおもう。
あとはいつか、佐那河内村にいきたい。
そこのおじいちゃんたちがバイを子どもたちにおしえとるはずだから。