見出し画像

帰り道のあめちゃん

神戸の児童館は学童保育を併設しており
六甲道児童館はJR六甲道駅に隣接したビルの4階という特異な立地にある。

そのため、集団下校になっており
班ごとに集まった
子ども達をビルの下の交差点まで
毎日引率する。

10年くらい前の話

こども達を見送った後、なんとなく
その後ろ姿をずっとみてた。

すると、帰り道で集団下校中に
みんなある建物に入って消えていくw
一つの薬局にみんなで入っていくのだ。

みんなそこによって
あめちゃんを一つ貰って帰っていったのだった。

そこで、私は次の日にこども達を追いかけて
薬局に入った。子ども達は私の顔をみるなり
ぎょっとして逃げ出してたw

私は薬局の人に謝りに行った。

すると
店長さんは少し困った顔をして

「あの…飴をあげることは薬局としては、迷惑ではないのですがだめですか??」
「児童館のルールであれば、私がそれをやぶらせることをしましたので申し訳ない」

と言った。
「飴ちゃん1つでみんな元気に挨拶して笑顔を見せてくれるんです。スタッフも楽しみにしてて」

とも

寄り道はしたらあかん。
地域の人には挨拶しなさい。

そのせめぎあいに悩んだ。

そして、見守っていただいていることを感謝して
「これからも見守ってやってください。
よろしくお願いします」

と話した。


その当時によんだ
ネットの投稿を再掲する

「知らない人に自分から近付くのはやめてほしい」という思いと
「困っている人がいたら、迷わず手を貸してあげられる人になってほしい」という思いがせめぎ合った、

ゆらぎだな
きれいな正解じゃなく
悩みゆらぎを抱えながら成長できる子どもたちになってほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?