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泥団子研究記⑤(関西教育大巡り)

京都教育大での
泥団子の授業がおわった。

すこし土の成分がおおかった感じがある
しかし、土が多いといって
水分を多くすると、緩くなり
少なければ、ヒビが割れてどうしようもない。

土がいいのはわかってきたが
もう少しで光が見えるとこまできた


「ヒゲダンゴ」大阪教育大

ことしの大阪教育大での
「ひかる泥団子」の講義は
チャレンジの年

小崎先生に、
いつも実施する手前にある
畑の土つこてええですか?ときいていた。

芯・・・・この土をベースに作ってみる
皮膜・・・皮膜はベースができた上に、別に準備していた砂をかけて作る


初期段階では土が多いため
ヒビがはっせいするが
その時は、水にドブンとつけて
表面の泥を溶かして、左官のように溶けた土を
団子の表面に塗るようにして
コーティングしていく。


溶けた泥をコーティングする様子を、どう伝えようかと
考えていたら

「乾燥肌に化粧水と乳液を塗り伸ばす」みたいな形に落ち着いたw

女子大生に伝わる言葉は、
女子大生に聞いた方がいいはいちばんわかる

いきなり砂をかけると
水分が急激に砂に持っていかれ、
ヒビがわれる。

あわてず
ゆっくり
すなをかけたら、表面がしっとりするまで
なでなでをくりかえす。

ゆっくりやってたら
大教大で今まで7年くらいやってるなかで
確実に一番安定。

そして沖縄にかなりちかく
80分程度でほとんどの子が
ある程度の光度にいく下地はできた。
土が多いことで1日で光るのも可能だと思える。

気付けば小崎先生はガチでやってる。
泥団子はやはり「泥」のほうがええんやわ。

一方で
多くの園や学校ではグラウンドの砂はあれど
花壇などの土は普段使いにくいようで
土がどの程度あるかわからない
そのため、土がない場所での実施方法である
砂と土を足すことで作る方法も必要。

一方で今回の土ベースの方法はもう少し掘り下げる必要があった。
どっちも調べていこう。
しばらく持ち帰った大教大の土でやり続けるしかないな。


ヒゲダンゴうちの田んぼの土製




こうなると、
最初から最後まで土でやりたい。

つまり、芯も土でやってみたい。

しかし、人ん家の田んぼの土勝手に取れへん。
尼崎で「土」をゲットするって大変やねん。

というわけで
実家帰省ついでの
泥団子。

これはうちの実家の田んぼの土

ベースも、かける土も全部同じ土
富山の土は「黒ボク」という。
魚津はそれにすこし早月川の砂が少量はいる。

うちの住所は「吉野」というだけあって
うちの田んぼはそこまで砂は多くない。
近隣のもと早月川の流域だった地域を
「川原」「川縁」と呼ぶ。
その両地域は、少し田んぼの中の石や砂が多いようだ。

その点、「吉野」というだけあって
うちの田んぼはTHE土である。

少しだけ水を入れて
芯をつくります。
水にドボン
溶けた土が表面にできて
それをひたすら塗り込んでいく
同じ土をかけます。
角度を下にして、余分な土をおとす
親指の付け根のぷにぷにで撫でる



大阪教育大でヒントを得たので
少しだけ水入れて、混ぜて
核をつくる。
で、そのまんま水にドボンして
泥水の膜でコーティング


安定するまで寝かして
同じ土を細かく手で砕いたものをかけて磨く。
実際にやってみると砂が多い時に比べ、
中心部の保水率が少ないため、
全体的に
早く脱水するのがわかった。

砂の比率が高いと
内部の水分が
時間と共に浸透圧で表面にゆっくりでてくる
緩みと収縮をくりかえし、繰り返しかけられる
細かい粒子が均一に並び、皮膜が形成される。

土で作ると、
内部の水分が少なく、
確かに、最短で60分くらいである程度ひかる。
沖縄は赤土ベースなので、
同じ感覚であろう。
つづけよう。

かなり、はやい


泥団子は「泥」からはじまり「泥」にもどる。

どこかの土じゃないとできない
のでなく
その辺の土で宝物ができるから好き。
京都教育大の土で作ったまっくろくろすけ(1週間)


富山の我が家の土で作った子すこし薄い黒(3日)
すこーしだけ茶色


土だけの方が確実にはやい。

あと、あんまり誰にも理解してもらえないかもしれないが
黒い砂などのさら砂をずっと触ってると
凄まじくつかれる。

細かい砂を使えば使うほど
手の潤いももっていかれる。
カサカサになる。

私が使う黒砂は家のそばの学校と隣接した
道路の側溝の端っこに溜まるもの。
グラウンドで舞い上がった砂埃が雨にあらわれて
排水溝の前で沈澱してたまる。
きっと車の排ガスなど
砂の汚れはかなりキツイと思うので、
その汚れが体内に吸収され体力を奪っていく感じ。

土でつくると
疲れ方がだいぶマシだとおもう。

その点から見ても
砂より土からつくり
「お池にぼっちゃん、乳液伸ばし法」は適している。
名前は、完成した泥団子より不安定w

大教大の後片付けしてたら
団子のかけらから草の芽がでてた。
これぞ
その辺の土だべ!
それもまたおもしろい。

京都教育大と大阪教育大の学生たちよ
ほってたら、「芽」🌱でてるでな。

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