元祖ベーブレードの話(ベーゴマ考77)
ベーゴマにはいつの時代にもかわらない問題がある。
「まわすのむずかしいもんだい」だ!
今は誰もが知る「ベーブレード」であるが
同じような課題解決に向けたおもちゃは昔からある。
オークション問題
関西はほとんどベーゴマが
蚤の市などで売られていることはない
私のコレクションは
20数年 オークションを見続けた結果である。
そのなかで、困っていることが
「入札してる人は身内かも問題」なのだ
15年くらい前
いろんな独楽が
セットで出たことがあった。
これはいい!とおもって入札したら
1人の人がずっと対抗してくる。
その結果、かなりの高額になって競り負けた。
無念とおもって
忘れかけた頃、
児童館に来ている子が
「かねちゃん、これあげるわ!」
といって、大量の独楽をくれた。
…どっかで見たことがあるレパートリー
聞くと、じいちゃんが孫がベーゴマにハマってるときき、オークションで競り落としたそうだ。
じいちゃん。ごめんよ。
値段釣り上げてたのは、ベーゴマを孫に教えた当人です。
きになってたベーゴマは
もらったけど、他のコマはわかんないから
家族会議で「カネちゃん行き」が決定したようだ。
感謝。
なにこれ珍ベーゴマ
そんな
カネちゃん行きの中に
驚きのものがあった。
これは独楽博物館のページで見たことある!
ベーゴマの歴史の写真26にある
「支え棒つきのこま」として紹介されているものだ。
独楽自体はひねりごまのような、芯付きバイのような形をしている。
それを
凹みがある『Y』字型の補助具に乗せ
紐をまく。
下に向けてひもをひっぱることで
ベーゴマを補助具上で回転させて「コテン」と
床に載せる。
イメージとしては戦後1960年前後に作られたものと思われる。
たぶん、しらんけど
この頃、こどもたちにも役割や仕事があって
主に下の子の面倒を見ることであった。
ベーゴマに熱中する子どもたちの輪に
少なからず、下の子はいて、
その子達をほっておくと
自分がベーゴマができない。
つまり、ベーゴマの面白さを早めに教えて
ベーゴマ熱を伝えた方が早い!!
しかし
ほんまもんのベーゴマは
なかなかにむずかしいものがある。
そんなときにこれ!
〇〇鋳造所
新発売の
「元祖ベーブレード!!」
うん…白黒のテレビコマーシャルが見えてきた
元祖ベーブレードを回してみた
実際に回してみたが、
はじめてやると
むずいwww
真下に引っ張るとうまくまわらないので
初めからコマの回る形(上下)にセットして
紐を引くとうまくまわった。
そして、
この元祖ベーブレードは
ベーゴマの紐でやっても
ふとすぎる。
どちらかというと
糸引ごまにちかく、
細いタコ紐がべすとであった。
幻のこち亀ベーブレード
1998年3月30日 ジャンプ16号
同年8月単行本発売
この、補助具にのせて、紐を巻きまわすとのイメージはいつもあったようだ。
『こち亀』の109巻「ハイテクベーゴマ大ブーム!?」のところに
同じように、支えがあって巻いた紐を引っ張る方式のベーゴマが登場する。
両さんがベーゴマをリバイバルしてハイパーベーゴマをゴリ押しで各メディアに売り出すというエピソード
秋本先生が今回紹介した
初代ベーブレードを知っていたかはわからない。
しかし、
このこち亀にでてくるものは
この元祖ベーブレードに近い感じがする。
なお、現在のタカラトミー社による
「ベーブレード」が発売されるのは
1999年7月
こち亀で秋本先生がこの話をかいた翌年である。
すごいぞ
秋本先生。やばいぞさすが聖書や
こちかめ!!