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2024年の活動振り返り
今日は2025年1月1日。
私は、1年前の大晦日に公務員を退職してフリーランスになりました。
本日でちょうど1年になります。
このタイミングで、2024年の活動を振り返りたいと思います。
※写真は計呂地交通公園(北海道湧別町)で撮影した1枚。
ここでは、廃線になった駅舎の跡地にSL機関車が飾られています。
2つに分かれた線路が、人生の分岐点を表しているように感じました。
移住後8ヶ月勤めた町役場を退職し、業務代行のフリーランスとして独立
以前、自己紹介記事にも書きましたが、今年の1月からオンラインアウトソーシングサービス HELP YOUのスタッフとして活動を開始しました。
これまで毎日職場へ通っていた生活から一転、自宅が事務所に。
かつて企業に勤めていたころ、コロナ禍をきっかけに在宅勤務をした経験はあったので、その時を思い出しながら仕事をしていました。
ただ、契約上は業務委託となるため、正社員とは異なり待っていても仕事は入ってきません。
自ら手を挙げて、仕事を取ってくる必要があります。
そこで最初の方は、公募が出ている案件に応募していきました。
役場を通じて事務仕事の経験はありましたが、11年の社会人経験は技術系研究員がほとんど。
アウトソーシングで自分に何が務まるのかもわからず、新人OKの案件に挙手をし続ける毎日でした。
まずはシフト制案件からスタート
応募をしていくなかで、いくつかのシフト制案件に採用してもらいました。業務内容は、
日程調整などの採用サポート
スプレッドシート上の顧客情報を、専用システムへ入力
テンプレートを元に、申込書を作成
月初の支払申請
といったもの。
それらを、クライアントがまとめたマニュアルに沿って、指定された通りに業務を進めていきました。
初めてのことばかりでしたが、数をこなしていくうちに各作業の意味が分かり、業務全体の目的なども見えてきます。
すると「自分だったらこうするな」と思うことも増えていきました。
時には案件のディレクター(クライアントと直接やり取りする人)に持ち掛けていました。
そうやって少しずつ、自分がどんな人間なのか、何が得意でどんな貢献ができるのか、などを丁寧に積み上げていきました。
月60時間稼働の大型案件に応募し、それがキャリアの突破口に
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その後もいくつかの案件を担当させてもらいましたが、単発の案件ばかりでなかなか安定稼働にはつながりませんでした。
下川でも雪が融け、暖かくなってきた3月。
いつものように公募案件を探していたところ、月60時間以上稼働できる人を探している案件が目に留まりました。
まだまだ自分のリソースも余っていたので、その案件に応募。
無事採用していただきました。
この案件では、SalesForceという専用のシステムに届くさまざまな情報を、整理して入力していくお仕事を担当。
ただ、作業内容が複雑でした。
そのため、レクチャー動画やマニュアルを参照しながら業務を進めていく必要がありました。
それでも次第に業務目的や意味が分かるようになり、作業にかかる時間も次第に短縮できるようになっていきました。
するとある日、ディレクターから「新たに引き受ける作業のレクチャー受講と、マニュアルの整備をお願いしたい」との依頼を受けました。
「なぜ自分に?」という気持ちもありましたが、どうやら業務理解のスピードが人よりも速いと評価いただいたことがきっかけでした。
それがきっかけとなり、新たな作業の立ち上げ&マニュアル整備を専任で行うようになっていきました。
自身が作成したマニュアルも「分かりやすい!」と別担当者からお褒めの言葉をいただくことが多く、励みになりました。
スタッフからディレクターへの転身
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ささいなことだが、このような経験も仕事につながっているのかもしれない。
しばらくはその状態で仕事を進めていき、稼働時間に比例して報酬もアップしていきました。
すると、業務の全体が俯瞰できるという強みを見出してくれたディレクターから新たなお誘いが。
「この案件のディレクターを担当してみないか?」とのことでした。
11年の社会人キャリアの中で、人を束ねるマネジメント職の経験も無く、自分に務まるかどうかも分かりませんでした。
ただ、何事もチャレンジだと思い、ディレクターへ転身することを決意。
社内試験を経て、無事ディレクターとしての活動をスタートします。
そこからは兼任スタッフとして自身もフォローに入りながら、案件全体が問題なく進んでいるかを日々管理していきました。
残念ながら、クライアントの都合で9月いっぱいで案件自体が終了に。
ただ、私としては次につながる良い経験ができたと感じています。
現在も、公募への挙手は続けています。
ただ、一つひとつの案件で丁寧に信頼を積み上げていったことで、ディレクターから直接声をかけていただく機会も増えました。
スポットで案件の進行管理(アドミン業務)を担当させてもらうなど、業務の幅は確実に広がっています。
引き続き、さまざまな案件にチャレンジしていく予定です。
新たなキャリアの柱。ライターとしてデビュー
アウトソーシング業務も次第に軌道へ乗っていきましたが、一方で新たな活動もスタートしています。
それが、ライターです。
きっかけは、自分語りのコラム
さまざまな仕事を引き受ける中で、HELP YOUが運営するメディア「くらしと仕事」編集部の新人ライター向けステップアップ企画に参加しました。
私自身、記事を書くなんて考えたこともありませんでした。
「まずは自分語りのコラムを書こう」ということだったので、なぜ下川町へ移住したのか?というテーマで執筆しました。
これまで文章といえば、論文や技術資料ばかりでした。
そのため、人に読まれる文章を書くのは初めての経験。
しかし、記事の校正を担当した方から「とても読みやすい、分かりやすい」とお褒めの言葉をいただきました。
でも意外過ぎて、正直最初は信じられませんでした。
ただ、それ以外の方からも同様のコメントをいただき、自分にはライターが向いているのかもしれないと考えるようになりました。
こうして、徐々に執筆活動へ力を入れていくこととなり、そこからはさまざまなジャンルの記事を担当しました。
起業家向けブログのコラム
英語表現の解説記事(新規、リライト)
話題の商品や人物の紹介記事
市民農園に関するブログ記事
ライター活動に変化が出た、技術資料のリライト業務
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研究員時代の経験がここにも活きている。
自身のキャリアを振り返ってみると、大学から数えて15年も理系分野にいたことになります。
ただ、2023年に企業研究員を離れてからというもの、その経歴を活かした仕事ができていないと感じていました。
とはいえ研究の世界に戻りたいという気持ちもなく、どんな形で活かせるかを模索していました。
そんな時、技術資料をHP掲載用コンテンツへ書き換えるという案件が公募されているのを見つけ、直感で「これだ!」とすぐに応募しました。
私含め、20件以上の提案がされている人気の案件でしたので、「勝ち取れたらラッキーだな」ぐらいに考えていました。
しかし、実績も少ない私を採用してもらえることになりました。
あとで採用の理由を聞いたところ、
「実績こそ少ないが、移住の記事がとても読みやすく、過去の経歴を考えたときにこの人ならやってくれるのではないかと思った」
とのことでした。
「分かりやすく、読みやすい文章を書く」という自分の強みが活かされた瞬間だったと感じます。
最終的に、私が納めた記事は技術コラムとして、クライアントのHPに掲載されています。
その記事についても高く評価していただき、今でも継続してお仕事をいただける関係になりました。
「ライター × 〇〇」自分にしか提供できない価値は何か?
こうして理系分野のライターとして活動を始めてから、それをプロフィールの前面に押し出すように変えていきました。
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すると、産業分野からのライティング案件をいただけるようになってきました。
改めて、自分の強みをきちんとアピールすることの大切さを実感しています。
そうして、今は製造系を中心とした記事執筆のお仕事も手掛けています。
設備を導入した企業へのインタビュー記事
技術系コラム(3DCAD、点群データ、抜取検査、工程管理など)
工場や物流企業向けの導入事例、商品紹介記事
2025年も、さまざまな記事にチャレンジしていきたいと考えています。
ビジネスSNSから始まった、Web制作業務との出会い
最後に、Web制作のお仕事についても触れておきます。
2023年の9月、ビジネスSNSのLinkedInのタイムラインに偶然流れてきた「初心者のためのプログラミング教室」の投稿。
オンラインのマンツーマン指導という言葉に惹かれました。
しかし、プログラミングは大学1年の時にC言語を少しかじった程度。
自分に続けられるかどうかも分かりませんでした。
ただ当時の私は、移住から数ヶ月が経ち、自身のキャリア形成についても色々と思い悩んでいました。
そんな時に巡り合ったので、これも新たなチャレンジだと入会を決意。
昨年10月から半年間、毎週講義を受け続け、HTML、CSS、PHP、SQLを学びました。
今年4月に入ってからは、実際にお仕事もスタート。
これまでに、プログラミング教室のランディングページ(LP)と、整体院のホームページ(HP)制作を手がけました。
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クライアントの想いを具現化していく作業は、やりがいを感じるとともに難しさも感じました。
どのようにコミュニケーションを取れば、根幹の部分を引き出すことができるのか。
どのように見せれば、クライアントの想いをうまく伝えられるのか。
世の中には、同じような活動をしている先人たちがたくさんいらっしゃいます。
さまざまな作品を参考にしながら、引き続きスキルアップしていければと考えています。
また現在、自身の移住暮らしの様子を綴ったオウンドメディアを立ち上げようと、サイトデザインを詰めているところです。
時間はかかると思いますが、公開できる段階になったら改めてご紹介します。
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まとめ
とにかく走り続けた一年でしたが、振り返ってみると色々なことにチャレンジしてきたなと。
どこから何をすればいいかも分からない状態で模索しながら、少しずつ目指すべき姿が固まってきたように思います。
2025年はどんな一年になるでしょうか。
来年のこの時期にはもっとレベルアップした姿をお見せできるよう、これからもがんばります!