【お腹の痛みと心の弱さ】-11「漢方薬を知る」
私は1年に1度、高校時代の恩師とお会いし、短い時間ですが近況報告をしていました。
仕事の話しなどを話す程度だったのですが、私が20代後半のある年、そんな雑談のなかで自分の体調について話しました。
恩師は私の話を聞き、漢方薬を使ったらどうかと言われました。
恩師は、「漢方薬はいろいろ種類もあって、自分の体質に合う漢方薬がすぐ見つかれば良くなるのも早いだろうけど、改善されない時は、他の漢方薬を試さないといけない。時間をかけてゆっくりと漢方薬に向き合うのもいいかもしれない。」と教えてくれました。
先生ご自身も、自分の体調、家族の体調不良の改善に漢方薬を試しているそうです。ご自分でいろいろ調べて、病院の先生に「この薬はこういう効能があるようですが、(私には)どうでしょうか?」と質問しながら、ご自分の身体と向き合っているというのです。
私は、恩師が病院の先生に自分で調べたことを質問できることに驚きました。
何故なら、病気については病院の先生が一番知っているのだから、素人考えを言うのはいけないことだと思っていたからです。
私は恩師に「先生(恩師)はすごい!病院の先生とも対等に話せるのですね!」と、尊敬の意味で言うと、恩師は、「自分の身体の事なんだから、自分の意思意見はしっかりと伝えないといけない。何が身体を良くするか、病院の先生の話しを聞き納得しないと…治すのは自分なんだから」と言われたのです。
その時の私は、恩師はすごいな!とだけ思いましたが、私は自分の身体を人任せすぎたのだと、今では思います。しかし当時は、自分の身体と向き合って自らの意見を病院の先生に言う事についてはできなかったし、素人意見を言うべきではない考えていました。
とりあえず治せる可能性のあるものは試そうと思い、先生が受診されてている病院を紹介していただきました。