クラウドファンディング始めました#03
東京での展示を経て
2024年のGW明けにUTSURUの写真たちを東京のグループ企画展に持ち込んでみた。
モノクロの写真たちで構成されたそれらは、どこか不思議な印象を持って小さな展示室に並んでいました。
そしてUTSURUの写真もこの企画展に持ち込むために印刷をしてみれば、写真の持つ圧力というか重さというか、とにかくデータが現実世界に写真として現れてそこに置かれた時、これはぼくだけが見るのは勿体無いだろうって思ったんです。
東京に持ち込んでみて、これまで写った人たちや、写った人の知り合い、友達や家族といったように近しい存在の人たちに見てもらいたいと思うようになりました。
そこで今回、ぼくは写真展にこのUTSURUの写真たちを使ってぼくの今住む 長野県松本市 でやってみようとなりました。
一人一人の感情をかき乱すような写真展をひらくことで、もしかしたら未来の写真家が生まれるかもしれなくて、この写真展が、手伝う人、観に来る人って関わる人ひとりひとりに何かを生み出す時間にしていきたいと考えています。
彩色の世界「染-sen-」
UTSURUと全く違う観点から人と風景と色を写し出す。
ただ、空があるだけじゃない。
ただ、緑が美しいわけでもない。ただ、人がいるだけじゃない。
それぞれがそれぞれの色のもと、ここにいることに意味がある。
彩度のある空間に人がいる。
これは風景に溶け込むポートレート写真だ。
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風景がある、街がある、空がある、人がいる。
全てに意味があるように写真を染めあげる。
UTSURUと染は対の存在です。
UTSURUは屋内で照明で照らして、白い背景で、モノクロ。
そして何より普通の人の会話する際の表情を切りとる。
一方「染」は自然や街の中で、自然の光を使ってポージングの指定をする。
つまりは、不自然の中で自然を撮るのがUTSURUであり、染は自然の中で不自然を写し出す写真になっている。
UTSURUと染は相対関係にあって、いつも混ざらない。
けどこの空間の中ではそれらが混ざり合い、隣にあり、違和感を生み出していく。
この二つが生み出すものはきっととてつもないものになると思うのです。
写真展が生み出すもの
カメラマンとして活動もするぼくは今、シェアハウスの運営にも携わっている。
その中には住むことだけじゃない関わり方もあるだろうと、立ち上げの段階から近くの信州大学の学生が、手伝いやイベントにも参加したり、日々大人たちと関わりを増やすための仕組みを作っている。
彼らは地方からやってくる人たちがほとんどで、卒業後には東京や地元に帰り就職することが多いのだろうと思う。
彼らが大人と過ごす時間に限りがあるのならば、その中に写真展の編集として関わることがあってもいいのではないかと思い、今回大学生の一人に編集/デザインとして今回のプロジェクトに入ってもらっています。
特に松本市にとどまる人口を作りたいわけではないけれど、経験を生み出せるのならば経験はしてもらいたいし、この街を好きでいてもらいたいし、いつか戻ってくるとき「あの頃の生活はなんだか豊かだったなぁ」と思える日々を送ってほしいと思っています。
もしかしたらそれは、この写真展に関わることじゃないのかもしれない。
でも一人の学生を巻き込んで社会の中に引きずり込もうとして、若い世代の力や感性を借りることで新しい何かに、ぼく自身が気付けたりするんだろうって。
そこに何かしらの意味は生まれるのだろうと思います。
ここに「雇用」というのが生み出せることが一番いいのはわかっているけれど、そんな力が今はないにしても松本に人を留めることをしていかないといけないと思っています。
そしてギャラリーがあることや個人でも開催が可能なことなど、松本市にいる作品を展示したいと思う人たちのきっかけを生み出せるのではないかとも思っています。
リターンの中にもあるのですが、写真展の空間に数百枚の紙印刷をしたものを天井から吊り展示する予定です。
その一枚一枚はぼく自身が撮った過去の写真がほとんどで、リターンで一口あたりの支援を受けることで、支援者から送られた写真も展示する予定をしています。
決して一人では成り立たない写真展を作り出し、人が関わることで完成していく空間になることでしょう。
写る人か、撮る人か
見る人か、聞く人か
空間を作る人か、その空間に包まれる人か
どんな形でもその時に関わってくれる関係性というものを作り上げたいと思ったし、全ての人が関わりを持てる場にもしたいと思った。
あなたはこの写真展に
どう関わっていくだろう?
スケジュール
2024年11月 クラウドファンディング開始
2024年12月 クラウドファンディング終了
2025年4月 写真展開催
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写真展は長野県松本市 「ギャラリーnoie 」さんにて
2025年 4月 13日 (日)〜 4月 21日 (月)
上記の期間開催を予定しております。
〒390-0874 長野県松本市大手3丁目2−17 KKビル 2階
支援金の使い道
資金の使い道
展示用写真印刷費用
フォトブック用写真印刷費用
写真展開催場所のレンタル費用
ディレクション費用
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターンについて
ご支援に対してのリターンは以下をご用意させていただきました。
出張撮影のプランはあるんですか?との質問ももらったのですが、あくまで今回はUTSURUがメインとなっていますので、出張撮影のプランはなしとなっています。
皆様からのご支援おまちしております!
さいごに
さいごに
「写真」
それは昔よりももっと身近な存在となって、その手の中に何百枚というデータを抱えることもできるようになってきました。
ただ、やはり写真は現実に現れることで意味を持つのもあるのだろうとぼくは思っています。
ずっと遠いものだと思い込んでいた写真展は、いつのまにかこんなにも近くにやってきていました。
ずっと叶わないと思っていて、有名な人しか写真展をすることは出来ないのだろうって、ずっと諦めそうで、でも諦めたくなくて。
写真を撮ることでしか今のぼくを表すことはできなくて。
今は一緒に走ってくれる仲間がいて、協力してくれる人がいて、昔よりもずっと写真展をひらくことを近くに感じて、それはクラウドファンディングという仕組みがあったからでもあるし、ぼく自身がコミュニティの中心になったからでもあると思うし、なにより一緒にやりたいと思ってもらえる人になれたのだろうって思います。
これがぼくの人生で一番最初の個展です。
この場所に作り出すUTSURUと染を、
圧倒的な存在感を、
心を揺さぶる思いを、
一緒に見届けてもらいたいです。
美味しいご飯に使わせていただきます