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ばあちゃんと料理
幼稚園に通っていた頃
わたしの家では週末になると母方の祖父母の家に泊まりに行くのが恒例になっていました。
泊まった次の日は朝早く起きて戦隊ものや仮面ライダーの映像が流れるリビングとばあちゃんがいるキッチンを往復し、見るのが好きでした。
まだ起きていない家族のために自分1人早く起きて支度をしているその姿に、素直にかっこいいなと思ったんだと思います。
それからは子供向けの料理番組やお昼にやっている
時短レシピなんかを紹介している番組などを齧り付く様に観て好きになり、ばあちゃんに教えてもらいながら一緒に料理をするようになりました。フレンチトーストを作ったり、野菜スープを作ったり、1から生地をこねてパンを焼いたりしました。
わたしがそれでもしつこく何か作ろう!と言ったのか、ばあちゃんが考えてくれたのか記憶が定かではないのですが、子供用の包丁とレシピ本を買ってくれて、本の1品目のミートソースから順に色んなものをつくりました。
今でもばあちゃんのミートソース、ロールキャベツ、グラタン、煮豚など数えきれないくらい好きなメニューがあって、定期的に冷凍して送ってくれたり、
帰省した時に食べて、これだああ!と感動しています。
文字通り血となり肉となり、体の内側、細胞単位で頑張れ!と応援してもらっている様な気持ちです。
ばあちゃんと料理を一緒に作る週末は小4ぐらいまで続き、それからは部活が始まったり、友達と遊ぶことが増え、泊まりに行く事があっても作ってもらった料理を食べて、うめぇぇ〜〜というぐらいで年月が過ぎていきました。
わたしは今年で25歳になったのですが、じいちゃんが体を壊して入退院を繰り返したり、親友のおじいちゃんが亡くなった話を聞いたりして、これはいよいよ一緒にいられる時間が短くなっているのかもしれないと思いました。
今、やれる事と一緒にやりたい事は何だろう?と考え、以前よりも頻繁に帰省するようになりました。
そうやって考えてる中で瞬時に思い付いたのが
今一度ばあちゃんと料理をする事でした。
3歳ぐらいから食べ続けているお馴染みのミートソース(今度は料理本のではなくばあちゃんver.)のレシピを詳細に教えてもらったり、もうばあちゃん1人では作れなくなったパンを1から焼いてみたりしました。
今日貼り付けている写真は今年の5月にばあちゃんと作ったものです。
やっぱり楽しかったですし、昔の事を思い出して胸がジーーンとあったかくなりました。
また帰ったらばあちゃんが作っているものを手伝ったり、何か一緒に作ったりしてみようと思います。
毎日毎日、何を作ろうか考えたり、こうすれば美味しくなるんじゃないかとか飽きないように工夫を凝らしたり、文句も言わず当たり前のように料理を作り続けている全国のお母さんにリスペクトを送ると共に、ばあちゃんに教えてもらったレシピを携えて、一人暮らしを生き抜いていこうと思います!