せめて美しく熔けたい
なんとなく身体がダルくて一日中家でごろごろしていた。
朝は早くから目が覚めて起きていたものの、コンビニでコーンパンとペットボトルの熱いミルクティ(キリン午後の紅茶)を買ってきてむしゃむしゃ食べながらスマートフォンを弄っていただけ。実に怠惰。
洗濯機をまわしながら外は寒かろうとサボテン(熊童子とグリーンネックレス)の様子をみて、読書をしながらボーッと待っていたら、10時くらいに夫がもそーっと起きてきたので、2回目の!朝食。
目玉焼きは夫が焼いてくれたので、私はパンを切って飲み物をいれただけ。
夫はネスカフェゴールドブレンド
私は嬉野紅茶のティーバッグ
向日葵の種の黒パンはちょっと焦がしてしまった。
ミルクスプレッドをミルクと砂糖のかわりに紅茶に入れてぐるぐるして飲んだ。
夫の焼いてくれる目玉焼きは、亡き愛する祖母の作るそれに酷似していて、口に運ぶたびに半泣きのような気持ちになる。
きっと、ふたりは卵に対する向き合い方が似ているんだな…。
私はありとあらゆる卵扱いが実にヘタクソでそれが人生の上手く行かなさ、人生への丁寧な向き合い具合の欠如に直結しているように感じている。
ひゃーと叫んで現存する全卵に謝りたくなるのが常なのだが。
昼から夕方にかけて、案の定寝穢くねてしまう。
ものすごく怖い夢をみていた。
夢の中で命を狙われている。
暗殺者は今まで一度も失敗したことのない凄腕のエージェントで…って、なんで的がそこまで知ってるんだよという感じだが、そこは夢ですからね…。
逃げても逃げても敵はヒタヒタと近づいてくる…。
しかもやっと匿ってくれた金髪美女が実は敵の放った二重スパイで…みたいな。
命を本気で狙われていて、何故自分が殺されなければならないのか分からないのは実に怖いのだが、ホテホテと灼けたアスファルトを走りながら見た海峡のひかりの美しかったこと、途中で突如現れた某人気タレントが差し入れてくれたつめたい葡萄ジュースが異常に美味しかったことがリアル過ぎて、目覚めた今となってはそちらの方が怖い。
夢の途中で私に与えられた役が命を狙われる要人から、失恋して泣いている大学生に変化しているところも、夢の面白さ。
葡萄ジュースは失恋した大学生が飲むに相応しい飲み物…。
冷や汗かいて起きたので、
最近購入した本を…紹介…↓
「波」
ソナーリ・デラニヤガラ (著)
「静寂とは」
アーリング・カッゲ (著)
「アカシアは花咲く」
デボラ・フォーゲル (著)
「グヤバノ・ホリデー」
panpanya (著)
「亡き王女のためのパヴァーヌ」
パク ミンギュ (著)
「すべての、白いものたちの」
ハン・ガン (著)
涙腺崩壊しそうな本が多くてうれしいです。
深夜、キャンドルを灯して、友人が贈ってくれた
マリアージュフレール「ファントム ドゥ オペラ」を淹れてみる。
綺麗な茶葉だ。
薫り高い一杯をいただきながら贈ってくれた友人に想いを馳せる。
彼女が幸せじゃない世の中なら消えても良いななどと割と本気で考えながら、キャンドルの火を眺める。
もし、落語の死神みたいに蝋燭と寿命に関係があったとして、この身体に宿った魂もいつかは熔けて消えるのなら、せめてなるべく美しく熔けていきたいな…。
•ө•)♡ありがとうございます٩(♡ε♡ )۶