33課-1 命令形・禁止形 導入・練習イラスト『みんなの日本語』
個人的に、命令形・禁止形は、初級の段階では、口にする言葉ではなく、聞いて・見てわかればいい言葉として教えています。特に、勤務校では親しさの表現という意味で日常的に命令形や禁止形の会話の中にいる学生もいます。若い男性同士の会話を考えると「はよ来い」「お前マジやめろって」なんて普通だと思います。ですから、命令形・禁止形が「強制」を表すと思い込むのは危険だと思っています。
立て 入れろ 走れ 止めろ がんばれ
がんばっているね~ 無理するなよ 早く寝ろよ
いそげ!
気をつけろ!
A:これ、持っていけ
B:いいんですか?
A:うん、たくさんあるから
B:ありがとうございます!
待て待て~
どうでしょう。
今までの命令形・禁止形の授業のイラストとはイメージが異なるかもしれません。「~てください」の普通形なわけですから、案外使っている場面は多いのです。発するとなると、誤解を招く恐れがあるので慎重にならなければなりませんが、日本で生活するうえで、聞いてわかることは大切なのでは?と思っています。