30課-1 てある 導入・練習イラスト『みんなの日本語』
「てある」と「ておく」って、初級でそんなに目くじら立ててやらなくちゃいけないことなの?という思いもありますが、まあ、いつかはやらなくちゃならないので、理解するのが難しい学習者がいても、サクッとエッセンスがつかめればいいのではないかと思っています。
青山:手で食べているんですか。
私:はい、大丈夫ですよ。手は洗ってありますから。
青山:アルバイト、休めるんですか。
私:はい、大丈夫です。店長に話してありますから。
学生:先生、来月帰国したいんですが・・・
先生:書類は?
学生:はい、もう書いてあります。
先生:ご家族には?
学生:はい、もう連絡してあります。
先生:チケットは?
学生:まだです。
先生:じゃあ、チケットがとれたら、また教えてください。
学生:はい、わかりました。
青山:もしもし
緑山:あ、青山くん?ごめん、今日使う本を忘れてしまったんだけど、学校に来るとき、持ってきてくれませんか?
青山:いいですよ。どこにあるんですか。
緑山:僕の部屋の机の上に置いてあります。緑の本です。
青山:ああ、ありました。じゃ、これを持っていきますね。
受付:すみません、みどり会社の箱、そこにありますか。
倉庫:はい、ありますよ。2つありますけど…
受付:箱の上に白い紙が貼ってあります。
倉庫:一枚ですか、2枚ですか。
受付:1枚です。
倉庫:わかりました。これですね。そちらに持っていきましょうか。
受付:はい、お願いします。
3番目の絵のような場面で
先生:書類は?
学生:準備しました。
先生:(本当かな?)もう書きましたか?
学生:はい、書きました。
となりそうなところ、「もう書いてあります」言えれば、はっきり意味がわかることを伝えられればいいなと思います。
また、4番目の絵では、段ボールの中に入っている紫の本を探していることにして、「あ、紫の本は、段ボールの中に入っていますよ」と答え、「置いてあります」と「入っています」で、意図的かどうかの差について言及してもいいかもしれません。
どこまでやるかは学生のレベルに応じて決め、いろんな使い方ができればいいなと思います。