44課-1 すぎます/やすい/にくい 導入・練習イラスト
概念も接続も簡単なので、3つ一気にまとめました。すぎる・やすい・にくい自体より、その周辺のことをうまくいえるかを練習するチャンスだと思います。ただ、『みんなの日本語』では「すぎます」の形だけを学びますが、実は「食べすぎです」「飲みすぎです」という名詞化した形もよく使うと思います。両方教えるか、負担が大きいようなら「食べすぎです」という名詞化した形の方がふさわしい場面にしない配慮はしたほうがいいと思います。
A:のどが痛いんですか。(練習B4例)
B:ええ、きのう友達と話しすぎたんです。
A:気分が悪いんですか。(練習B4-1)
B:ええ、きのう、がんばりすぎたんです。
A:目が痛いんですか。(練習B4-2)
B:ええ、昨日の晩、スマホを見すぎて・・・ちょっと痛すぎるので帰ります。
A:ひっこししたいと思っているんですが、田舎と町とどちらが住みやすいですか。(例文3)
B:田舎のほうが住みやすいと思います。
A:くつを買おうと思っているんですが、サンダルとスニーカーとどちらがいいと思いますか。
B:サンダルのほうがいいと思います。はきやすいですから。
A:でも、歩きにくいでしょう?
B:遠くまで歩くんですか?
A:歩きません。
B:じゃあ、十分ですよ。サンダルの方が洗いやすいし、それに値段も安いですから。
例文3にある〇〇と〇〇とどちらが~は12課で勉強しますが、前の方過ぎて、忘れてしまっていることが多いです。「〇〇、△△、どっち、いい?」のようなラフな言い方で通じてしまいますが、「〇〇アパートと△△アパートとどちらがいいと思いますか。」のように交渉事のような場面で使えるので復習がてら自分の意見が述べられるようにするといいと思います。ちなみに「十分」も32課ででてきますが、32課では練習しにくいです。ここで取り入れて使えるようになると便利な言葉だと思います。