39課-1 原因て感情 導入・練習イラスト『みんなの日本語』
後件にくる言葉を中心に進めると、「ので」を使いたくなるので、前件を中心に進めたほうが進めやすいと思います。
A:お国で地震があったんですか。
B:そうなんです。私もニュースを見て、びっくりしました。
A:大丈夫なんですか。
B:はい、私のうちは大丈夫でした。心配だったんですが、母の元気な声を聞いて安心しました。(練習B1例)
A:これどうぞ。
B:いいんですか。ありがとうございます。旅行はどうでしたか?
A:それが、天気が悪くて、残念でした。富士山が見えなくて、がっかりしました。
B:それは残念でしたね。
A:これどうぞ。
B:いいんですか。ありがとうございます。旅行はどうでしたか?
A:それが、ちょうど桜が咲いていました。きれいな桜を見られて、うれしかったです。
B:それはよかったですね。
A:アルバイトはどうですか。もう慣れましたか。
B:はい。おかげさまで。先週は、課長にほめられてうれしかったです。
「のが」、可能動詞・受身動詞など、既習事項を存分にいれて練習することができます。例えば、旅行の話題のところで、お土産の箱みたいなものを用意して、「これ、〇〇に行ったんで、どうぞ」というところからはじめて、ひとしきり雑談をし、別れるところまでの会話をすると、まとまった談話になります。感情を表す表現がでるということは、それなりの事情があるということですから、「て」の接続の文の前後から含めて、総合的な会話の練習をするチャンスだと思います。