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42課-1 ために 導入・練習イラスト『みんなの日本語』

「家族のために」「勉強のために」など「名詞のために」だけをしっかり覚えた人は「のために」で定着してしまって「書くのために」「会うのために」など動詞の時にも「の」が入りがちです。学生さんが何と言っているかよく聞いて初めのうちに訂正しておきたいところです。

A:何を見ているんですか。
B:レポートを書くために、資料を集めています。

A:何をみているんですか。
B:結婚する友達のために、カードを作っています。

A:何をみているんですか。
B:両親と住むために、家を探しています。(練習B1-4)

※「介護士」は『みんなの日本語』にはありませんが、勤務校で目指す人がいるのでいれました。

A:なぜ、そんなに一生懸命勉強しているんですか。
B:介護士になるために、勉強しています。

A:なぜそんなに一生懸命働いているんですか。
B:家族のためです。

A:なぜ、そんなに一生懸命貯金しているんですか。
B:子どもの教育のために、貯金しなければなりません。(練習B2-4)

A:どうしたんですか。
B:みんな将来のためにがんばっています。ぼくはどうしたらいいかわかりません。

A:どこに行くんですか。
B:隣のうちがうるさいんです。一人になって考えるために、海に行ってきます。(例文2改)

将来のためにがんばっている留学生たちですが、そうはいっても進路に迷うこともあるでしょう。それで、他の人の話をして、自分のことを考える一枚を入れてみました。教科書の中だけの日本語にならないよう、時々ぐっと自分にひきつける仕掛けをしたいなと思います。

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