45課-1場合 導入・練習イラスト
場合は「場合」という単語の意味さえ分かれば、ただの名詞修飾だと思うのでどうして、わざわざ「文型」としてとりあげるのだろう?と思うのですが(完全に個人的感想です)、ここはさくっと練習して、もう一つの文型「のに」に時間を使いましょう。
A:薬をちゃんと飲んでくださいね。
B:この薬を飲んで、気分が悪くなった場合はどうしたらいいですか。
A:すぐ、こちらにご連絡ください。
B:わかりました。
A:財布がなくなったのはいつですか。
B:一週間前です。
A:1週間前ですか・・・ちょっとみつからないかもしれませんね。
B:そうですね。もし見つかった場合はご連絡いただけますか。
A:もちろんです。こちらに住所と電話番号をお願いします。
A:先生、ひっこしをしたんですが。
B:そうですか。新しい住所を教えてください。
A:はい、あの一緒に市役所へ行っていただけませんか。
B:え?もう自分で行ってくださいね。大人ですから。日本語、上手になりましたよ。
A:でも・・・、じゃ、じゃぁ、日本語がわからない場合は、LINEしてもいいですか。
B:はい。その時は手伝いますよ。その場合は、LINEじゃなくて、電話をください。LINEは見ないかもしれないので。がんばってください!
A:はい、いってきます。
A:一緒に病院へ行きましょう。
B:ありがとうございます。でも、仕事があるでしょう?先に帰ってください。
A:まだ間に合いますから大丈夫です。それに、帰りはどうしますか。
B:ありがとうございます。タクシーで帰りますから大丈夫です。心配しないでください。先に帰ってください。
A:そうですか。じゃあ、タクシーがいない場合は、連絡くださいね。
B:ありがとうございます。
A:これ、とってもいいから使ってみてください。
B:ありがとう。
A:もし、赤くなったりした場合は、使うのをやめてくださいね。
(A:なくなったときに、もっと欲しい場合は言ってくださいね。)
「場合」は「とき」と言い換えられます。初級の段階では、アウトプットする言葉というよりは、危険回避などで聞いてわかればいいのだと思いますが、使うときには「起こる可能性が低いことはわかっているけど、その時には」というニュアンスを出すことが大切だと思います。相手にとって悪いことが起こるのを予想した発言はしにくいものです。
それに、「わからない時は教えてもらえますか」だと、何回聞かれるかわからないし「ちょっとは自分で考えてよ」となりますが「わからない場合は教えてもらえますか」なら、頻度も低そうだし「仕方ないな」となりませんか。ちょっとしたニュアンスの違いが学生の人間関係に関わることがあります。
もう、45課。そろそろ一人でいろんなことを始めるときです。後押ししていきましょう。