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48課-1 「使役動詞」導入・練習イラスト

実は、正直に言って、個人的に現行文法の使役の用法の分け方に納得がいっていません。でも、教えなければならないので、一応教科書通りここでは練習Aに該当する「決定権を持って指示している人  行動する人  使役動詞」の文型のイラストを紹介します。

A:昨日は疲れました。子どもと買い物に行くのは大変です。重くて・・・
B:わかります。私は駅まで子どもを歩かせますよ。(練習B-1(2))時間はかかりますが。
A:そうですか。私もそうします。

A:昨日、昼ご飯を食べようと思ったら冷蔵庫になにもなくて、急いで買い物に行きました。忙しい時も子どもといっしょに買い物に行きますか。
B:いいえ、私は息子を買い物に行かせます。(練習B-1(例))店が近いし、8歳になったので。
A:店が近いのはいいですね。

A:うちの子、最近、勉強が難しくなったみたいなんです。子どもの勉強を手伝っていますか。
B:うちも難しくなったようです。でも、私も時間がないし、来月から息子を塾に通わせます。(練習B-1(4))
A:うちもそうしようかな。

A:若い時、イギリスに留学していたそうですね。
B:ええ、楽しかったですよ。実は来年、息子をイギリスへ留学させます。(文型1)
A:いいですね。いい経験になるでしょうね。

お気づきの通り、「強制」感をあまりだしていません。誰かの指示があり、それに従ったということがわかるようにしたつもりです。指示を出した人の言い方が強かったり、従う人が嫌だったりすると「強制」が強くなるだけで、優しくいっても、従う人が嫌じゃなくても「使役」は使われると思います。

私が教えている留学生はまだ若く、子どもがいる自分を想像しにくくて、このイラストではピンと来ないかもしれませんが、練習Bの通りに作ってみました。指示された子ども目線で考えると「留学させられました」のように使役受身を使わなければならないので、あくまでも指示をする側で感覚をつかませた方がいいのではないかと思います。(ほら、この「つかませる」は強制ではないと思うのです。その話はまたいつか)

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