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古舘伊知郎トーキングブルース2024を観た
12/5~7日に古舘伊知郎トーキングブルースの開催があると聞いて、瞬間現地参加を目論んだけど、一般9,000円にドン引きして日曜日以降の配信3,500円を待った。
食材の高騰もさることながら各種イベントの高騰の方が先んじて深刻じゃない?
ディズニーランドって今いくらよ。
動画配信での振り返りでなく、限りなくオンタイムでの視聴は2019年?「戯れ言」をコロナ禍の頃に映画館で観た以来。
さすがの古舘伊知郎さんも年齢を感じさせる。多少噛むようになっているし、言葉に少し詰まる瞬間が出てくるようになっている。
それも仕方ない。だって今年古希(70歳)を迎えたんだって。
70歳であんだけ喋ってたら凄いことだと単純に感心した。
それと同時に「まだ若いモンには負けん」みたいな大きい自我が見えていて可愛らしい。だって彼の一人称「オレ」なんだよ?みなぎってるとしか言えない。
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TBSの安住紳一郎アナが、大阪MBSの福島のぶひろアナのラジオ番組にゲスト出演で呼ばれた際にも語っている。
福島アナ「古館さんの影響を受けたアナウンサーって多いですよね…?」
安住アナ「古館さんの影響は受けていないアナウンサーは居ないんじゃないかな。古館さんのようにやりたい、あるいは古館さんのようにはやるまい、両方含めるとね」
MBS福島アナはTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」の安住アナの夏休みで代打を務めたりする交流がある、安住アナが可愛がっている後輩だ。
安住アナ「古館さんの喋りが凄いのは、当時の映像とか音源とかを今取り寄せて見てみると全然激しい感じがしないのね。すごく普通ぽく聞こえるの」
福島アナ「あ~!型を作ったというか、それが普通になったというか」
安住アナ「そうそう」
業界内でも一目を置かれる存在、それが古舘伊知郎なんだろう。最近、実況芸で目立っている清野茂樹さんも古館さんの系譜な気がする。
僕の記憶ではSASUKEや、モンスターボックスという巨大跳び箱を飛ぶ池谷兄弟らを大いに盛り立てて実況していた古舘伊知郎を記憶している。
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そして、「人間山脈アンドレ・ザ・ジャイアント」、「音速の貴公子アイルトン・セナ」などのリズムよくハマる二つ名の数々。
「八面六臂の活躍!」、「今こそ乾坤一擲!」
聞きなれないながらも勢いを感じる四字熟語の数々に、多くが国語辞典に当たったと思う。
仏教について語った会、脳についての会、死んでいった友人、お姉さんへの会、六本木の会、猪木さんの会、信仰についての会。
色々の会で、捲し立て、揺さぶるように喋り続ける。今回は言語学者チョムスキーの名前まで出して、凄い勉強量だと思ったものだ。(ゆる言語学ラジオでしか聞いたことない人名だ)
この人は死ぬまで喋り続けるんだろうな、と思った。もちろんそのスピードは落ちてくるだろうし、噛むことも増えるだろうけど、その姿も見せながら生き様を僕たちに見せつけてくれるんだろうと確信した2024のトーキングブルースだった。
ダメになるところも見せれるのは、何だか落語家さんみたいでもあるな、と思ったりもした。
茶道、剣道、柔道。
道が付くと生き様になる。古館さんのは「喋り道」じゃないだろうか。
大変に上質なコンテンツだった。
ABEMAで22日まで配信で見れるそう。気になった方はぜひ。(関係者じゃないです)