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本さえあれば、人間は幸せさ、と。後半は解説不要ですね、酒の国には長寿がある… - 忘れがたいことば

城山三郎『逆境を生きる』より引用します。
このことばに出会って、もう10年以上になるようです。
自分にとっては、他のことばもそうですが、とくに忘れがたいです。
何せ、大好きな”本とお酒”についてのことばなんですから…

”<硯田悪歳無く、酒国長寿有り>。硯田、硯の田というのは、読書の世界とか、物を書いたりする世界、知的な活動の世界のことです。本を読み、物を考え、物を書く、そういうことさえしていれば、人生に悪い年というのはない。つまり、本さえあれば、人間は幸せさ、と。後半は解説不要ですね、酒の国には長寿がある。”

以前アップした城山先生のことばはこちら。

読書の楽しみについてでした。

今回のことばは、読書に加えて、ものを考え、そして書くことの楽しみです。
これが前半ですね。

仕事も、趣味も、自分なりに狙いをもって、”考えて”から手を打つところに妙味があります。
狙い通りのときもあるし、そうでないときもあり、いずれにしろ改善点は必ずあるわけで、次はそこを修正して、もっといい成果を出せるように工夫しよう、と前向きに”考えて”みる。

そうではなくて、仕事でも趣味でも、ダメだった、正面突破に失敗した、傷ついた、もう嫌だ。
そういうときは、何か他のことに、逃げこもう。
小説だったり、音楽だったり、映画だったり…本業以外のものに逃げ込み、別のことを”考えて”みる。
自分はそんな風にやってきました。
人に見せない(見せられない)、”日記のようなもの”を書いてみたりしたこともありました…

書いてから、考えが浮かぶんですね。
考えが浮かんでから、書くんではないんです。
アーノルド・ベネットのことばです。
これも以前アップしました。

そして後半はいよいよ、お酒の楽しみです。
”酒国長寿有り。”
”後半は解説不要ですね、酒の国には長寿がある。”

自分も毎日飲みます。
晩酌、寝酒が楽しみで働いているようなものです。
こうやってnoteに記事をアップしながら、ウィスキーの水割りを楽しんでおります。
飲みすぎ注意ですが、お酒は大変結構なものです。
城山先生にも、箱根のホテルに投宿して自然を楽しみ、お酒と温泉で生き返るエッセーがありますよ。

酒飲みエッセーの本も、じつは集めております。
今後、お酒関係のことばも引用してみようと思っています。


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