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熱燗やいやな仕事も… - 好きな俳句

小沢昭一『句あれば楽あり』より引用します。
句会での席題のひとつが「熱燗」。
変哲こと小沢昭一が、お酒について考えながら一句をお詠みになっている場面です。
変哲先生は、飲めないひと、すなわち”下戸”です。

”「熱燗」-
.....私は酒を飲まないからねえ。下戸というのは不自由なものです。酒はストレス解消に一番手っとり早いらしい。酒さえ飲めば一日のウサがパーッと飛ぶんでしょ。こっちはウサバラシにウダウダと、ばかに時間がかかるんですよ。だから遅くまで起きて、スケベテレビの北原梨奈さんの裸を見なくちゃならないのですよ。

熱燗やいやな仕事もやらざれば

.....気に染まない仕事をやった夜など、酒が飲めたらなあと思うこともしばしばです。”

ハイ、上戸は飲めれば、ウサは晴れます。
申し訳ないですけど。

晩酌で好きな肴にでも当たれば、さらにウサバラシできます。
ヘンな話、飲むために朝起きて出勤し、うまい酒を飲むべく日中がんばっている気がします。

一日のクライマックスは、晩酌と寝酒なのです。
少なくとも、昼間の金稼ぎ、あるいは活動や行動が一つめのヤマ。
続いて、酒が二つめのヤマ。
ダブル・クライマックス…?

イヤな仕事は、ウマイ酒を飲むための”必要悪”なのではないか。
こんな妄想すらしてしまうのが、酒飲みの悲しいサガなのです…

『猫俳句パラダイス』なんて本が、以前出ていました。
どなたか『酒俳句パラダイス』、書いてくれませんかね。
なんなら、自分で書いちゃうか…

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