展覧会レポ:KAAT神奈川芸術劇場「浅田政志展|YOKOHAMA PHOTOGRAPH -わたし/わたしたちのいま-」+おまけ
【約3,700文字、写真約50枚】
KAAT神奈川芸術劇場で行われた「浅田政志展|YOKOHAMA PHOTOGRAPH -わたし/わたしたちのいま-」に行きました。その感想を書きます(おまけとして「全プリキュアパレード」の感想あり)。
※現在、本展覧会は既に終了しています。
結論から言うと、
❶一部屋だけの展示だったものの満足度は高い。
❷展示室内がフォトジェニック!
❸浅田さんの写真は笑顔がステキ!
❹「家族で笑顔でいることは大事」と当たり前のことを改めて気付けた。
▶︎きっかけ
訪問のきっかけは、1)Xにアップされていた展覧会場内の幻想的な写真が気になった、2)浅田政志さんの展覧会は今まで気になっていたため。
▶︎KAAT神奈川芸術劇場とは
私は初めて「KAAT神奈川芸術劇場」へ行きました。"KAAT"とは"KAnagawa Arts Theatre"の略だそうです(なぜ"KAT"にしなかったのか…?)。KAATは、その名の通り劇場が主な目的です。
HPに「運営の主な特徴」として、以下のように書かれていました。
今回のように、写真展をKAATで開催するのは珍しいようです。なお、KAATは現代美術展の開催を積極的に推進しており、過去には鬼頭健吾や塩田千春の企画展も実施していました。
KAATは、日本大通り駅、元町・中華街駅の中間あたりにあります。
住所:神奈川県横浜市中区山下町281
▶︎浅田政志とは
私はカメラマンの梅佳代さんが好きです。浅田政志さんも彼女と似たような空気感をもっているため、ずっと気になっていました。
▶︎「浅田政志展|YOKOHAMA PHOTOGRAPH -わたし/わたしたちのいま-」
被写体が神奈川県の方であることに加え、神奈川県内の名所(ホテルニューグランドや三溪園など)が題材に使用されています。それらを見ると、神奈川県民として(私は生粋ではないが)、自然と親近感が湧きました。
部屋に入って空間設計自体に驚きました。展示室は一つの長方形の空間のみ!フォトジェニックで挑戦的と感じました。空間内に仕切りもルート表示もないため、観覧者とぶつかったり、混み合うこともありません。
キャプションは、写真の裏に書かれています。そのため、まずキャプションなしで作品を見ることで、それぞれの人の人生に思いを馳せることに集中できる仕掛けとなっています。
その後、気持ちを切り替えて裏に回ってキャプションを読む作業となります。この作業を繰り返すことで「当たり前だけど、一人ひとり違った人生があるんだなぁ」としみじみ感じました。
たくさんの写真の中から、お気に入りの写真を探すのが楽しいです。私は、特に《Okamoto Family》が気に入りました。幼児を含む2人の子供と笑顔の両親が写っている写真をパッと見て、子供をもつ私と同じ境遇の写真のため「微笑ましいなぁ」と思って自然と笑みが溢れました。
しかし、キャプションを読んでびっくり。男の子は難聴で、その家族は手話で「ありがとう」をしてました。ベビーカーを押していた他の観覧者も、キャプションを読んで私同様に「はぅぁっ」と自然と声が出ていました。まるで、ヴァンディー・ラッタナ《爆弾の池》のような意味深長な作品でした。
そのほか、総じて言えることは「みんな笑顔がステキ!」ということです。浅田さんは、人の一瞬の笑顔を撮るのが上手です。
たくさん写真がある中で、特に、家族が写った写真に自然と惹かれました。それらを見ることで、改めて「家族と仲良く笑顔でいよう」と思いました。
子供に一番印象に残った作品を尋ねると、リモート結婚式を写した《Remote Wedding》を指差し、理由は「花が綺麗だから」とのことでした。
また、展示室の端にベンチがあって助かりました。子供はすぐに飽きてしまうため、一人で絵を描いたり自由にしていました。
展示室を出ると《撮影ドキュメント》という約6分の動画がありました。浅田さん自身が笑顔を絶やさず撮影しているのが印象的です。浅田さんは、ただ撮影するだけでなく、一緒に作品を作り上げていると感じました。
展示室に入った時、「この部屋だけ?それで1,000円は少し高い😨」と思いましたが、気付けば1時間ほど鑑賞しており、結果的に満足していました。
▶︎まとめ
いかがだったでしょうか?空間がフォトジェニックでステキだった上に、浅田さんが撮る写真の笑顔もステキ!改めて、笑顔でいること、家族でいることの大切さに気付きました。KAATに行く機会もなかなかないため、行くことができて良かったです。
▶︎おまけ(全プリキュアパレード)
この日「全プリキュアパレード」を観覧しました。9月24日(日)、横浜に全プリキュアが集結し、各シリーズごと計3カ所に分かれてパレードを実施するイベントです。私は「日本大通り」で観覧しました。
「パレード」と聞いていたので、ディズニーランドのようにキャラクターが練り歩くだけかな?と思っていました。しかし、プリキュアたちは1つの定位置で多くの時間を割き、各キャラの決めポーズと、シリーズごとの短いダンスを実施していました。
そのため、一直線の道路の両脇で立見していた中で、しっかり楽しめたのは一部の人のみでした。それ以外の人は音が聞こえるだけだったため、ちょっと残念。もう少し多くの人が楽しめる工夫があればいいな、と思いました。
プリキュアは20年も歴史があれば、楽しみにやって来るのは子供だけではありません。大人たちも、思い思いの格好をしたり、グッズを持って、推しキャラやシリーズを応援している姿を見ると、私も嬉しくなりました。
もちろん、私の子供も大満足…していましたが、途中から疲れた&子供だけ最前線で親と離れるのが心細いため、気付けば私の足元にいました。