展覧会&植物園レポ:京都府立陶板名画の庭&京都府立植物園
【約3,200文字、写真約30枚】
京都駅付近で、それぞれ隣接する「京都府立陶板名画の庭」と「京都府立植物園」に行きました。その感想を書きます。
結論から言うと、「京都府立陶板名画の庭」はメインで訪れる場所ではないものの、「京都府立植物園」は広大な敷地で様々は草花を見られて気分がリフレッシュできたため満足でした(2つセットで入園料250円!)。普段、訪れる機会が少ない植物園ですが、気分転換にはもってこいです。
▶︎京都府立陶板名画の庭
▶︎きっかけ
京都駅に着いて数時間あったため、Googleで「京都駅 おでかけ」で探しました。「エネルギーを使いそうな美術館は避けるとどこがあるかな…」と探しました。
「世界で初めての回廊式絵画庭園」というキャッチーなフレーズと、HPに掲載されている素敵な写真に惹かれたため、初めて「京都府立陶板名画の庭」に行ってみることにしました。私は京都の大学に通っていましたが、この施設は聞いたことがなかったです。
▶︎アクセス
北山駅から徒歩約0分(京都駅から北山駅まで約15分)。京都府立陶板名画の庭は、北山駅の地上出口に隣接しているため、迷うことはありません。
▶︎概要&感想
HPで記載を見つけられませんでしたが、開園は1994年とのこと。バブル崩壊(1991年〜1993年)の直後に造られたことになります。私のこの庭園(なのでしょうか?)の最初の印象は「ものすごいハコモノ感…」でした。
銘文に書かれた設立の目的に「広く府民が芸術作品に触れ合う場として親しまれること」とありました。ただし、私はそれにあまり納得できませんでした。その理由は、1)庭園全体の規模が小さい点、2)作品が8点しかない点、3)100円かかる点です。
「広く府民が芸術作品に触れ合う」ためであれば、より人流の多い場所にパブリックアートとして、無料で開放した方が良かったのではないか、と思いました。当時、公共事業的な目的で造られたのでしょうか?
陶板画は原寸大か2倍に拡大されています。特に、ミケランジェロの「最後の審判」(14mx13m)は「バチカン宮殿はこんなに大きな壁があるんだぁ、ミケランジェロはよくも一人で描き上げたなぁ」と圧倒されました。簡単に現地へ行けないため、原寸大で作品を体感できたのは良い経験でした。
陶板画は大塚国際美術館も手がけた大塚オーミ陶業によるものです。ここへ来場したことで「いつか大塚国際美術館にも行ってみたい」と思うきっかけになりました。
この日、お客さんはちらほらしか見ませんでした(外国人観光客の家族や学生カップルなど)。
おそらく入場料一人100円では、カウンターの従業員一人分の時給も賄えていない状況だと推測します。人件費のほか、修繕費、水光熱費、固定資産税(免除?)など様々なコストがかかっているため収益性はかなり厳しそうです。そのため、この施設の必要性に疑問を強める一因となりました。
▶︎まとめ
いかがだったでしょうか?「屋外で鑑賞できる世界で初めての絵画庭園」というフレーズと、HPのきれいな写真を見て期待が高まりましたが、現実は違和感がありました。ただし、100円で見られるのはありがたいです。この庭園を主目的にするのではなく、植物園のついでならアリかもしれません。
▶︎京都府立植物園
▶︎きっかけ
「京都府立陶板名画の庭」に入場する際、1)植物園とセットなら50円引きだったこと、2)14年ぶりに入ってみたかったことから入場しました。
▶︎概要&感想
私はここへ2009年に訪れたことがあり、今回で2度目でした。当時は、夜に温室へさっと入っただけだったので、ゆっくり昼に鑑賞したのは初めて。
まずは、広大な敷地に驚きました。しかも、入園料は200円という破格(ちなみに新宿御苑は500円、583,000m2)。こんなにたくさんの草花を見られて、一人200円はお得過ぎます。
真夏は暑くて堪りませんが、春や夏に子供と一緒に、もしくはデートにピッタリな名所だと思いました。
私は、サクッと1.5時間で散策しましたが、園内全てを歩くと丸一日潰れそうでした。個人的にありがたかったのが「未来くん広場」。子供にとって退屈な植物園でモチベーションが上がります。多くの子供が遊んでいました。
▶︎おまけ
台風後のHPに以下の記載がありました。HP更新担当者の関西らしいユーモアのセンスが素敵だったため、クスッとしてしまいました。
▶︎まとめ
いかがだったでしょうか?植物園は、休日の選択肢になかなか入りませんが、いざ行ってみると自然がいっぱいで気持ちいいし、新しい知識も得られます。特に、子供連れやデートにおすすめです(しかも200円と安価!)。