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展覧会レポ:ライカギャラリー東京「Yul Brynner's Photography An Extraordinary Vision ユル・ブリンナー 写真展」
【約3,300文字、写真約20枚】
銀座にあるライカギャラリー東京に初めて行きました。そこで「ユル・ブリンナー 写真展」を鑑賞した感想を書きます。
結論から言うと、展示数は少ないものの、ライカについて知る良い機会になりました(かつ無料!)。ライカに詳しくなくとも、銀座に行く際は、ふらっと寄ってみることをおすすめします。なお、数少ないライカのリアル店舗のため、ブランディングに工夫の余地があると感じました。
展覧会名:Yul Brynner's Photography An Extraordinary Vision ユル・ブリンナー 写真展
場所:ライカギャラリー東京
おすすめ度:★★★☆☆
会話できる度:★★★★☆
ベビーカー:ー
会期:2023.11.2(Thu.) – 2024.1.13(Sat.)
休館日:毎週月曜日
住所:東京都中央区銀座6-4-1
アクセス:銀座駅から徒歩約5分
入場料(一般):無料
事前予約:不要
展覧所要時間:15分
混み具合:ストレスなし
展覧撮影:すべて撮影可能
URL:https://leica-camera.com/ja-JP/Leica-Galleries/Leica-Gallery-Tokyo
▶︎訪問のきっかけ
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noteの「なる」さんの投稿を見て「ライカギャラリー東京」があることを知りました。その後、銀座に行く用事があったため、寄ることにしました。
▶︎アクセス
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ライカギャラリー東京は、銀座駅から徒歩約5分。東急プラザ銀座の近くです。ギャラリーは、ライカ 銀座店の2階にあります。
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住所:東京都中央区銀座6-4-1
▶︎ライカとは
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そもそも「ライカ」と聞いたことはあるものの、調べたことは全くなかったです。そこで、ライカの歴史、強みをサラッと調べました。
たまにライカを首からぶら下げて、街中をスナップしている人を見ます。私にとって、ライカは「通の人」が使っているカメラという印象です。
ライカを使っている人は、エリオット・アーウィット、カルティエ・ブレッソン、ロベール・ドアノー、植田正治、荒木経惟、落合陽一、穂波真太郎(ちびまる子ちゃんに登場するたまちゃんのお父さん)などです。
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「ライカ(leica)」は、ドイツの「ライツさんのカメラ」(Leitz Camera)という意味です。1925年に市販一号機が生産、販売されました。
1930年代、ライカのカメラは報道写真で卓越した作品を多く残したことに加え、1934年に優秀な人物撮影用のレンズ(タンバール)を発売したことで、ライカ判全盛の基礎を確立したそうです。
その後、1954年に発表されたライカ「M3」はレンジファインダーカメラとして世界最高峰のフィルムカメラとまで言われました。その名声が今でも続いているようです。
色々調べた結果、ライカは「分かる人には分かるカメラ」ということが、改めて理解できました。実際に、ライカの店に訪れているお客さんたちは、修理センターで長々とお話しするなど、こだわりが強そうな気がしました。
過去に、プロのカメラマンにライカの印象を聞いたら「レトロスポーツカーに乗るような感覚」「カメラが好きな人にとって、いつかは手にしてみたい逸品」「写真を撮ることが好きな人より、カメラが好きな人のカメラ」とのことでした。やはりその界隈の方に聞くと納得力があります。性能云々に加えて、憧れのような魅力があるようです。
ライカ取扱店は少ないため(国内に11店舗)、修理が難しいです。電子機器は、機能に加えて、修理のしやすさが重要だと思うため、私はライカを買うことはないでしょう(値段も高いし…)。
なお、ライカ社の財務情報は公式サイトを探しても、見つけることができませんでした。国別の売上など知りたかったです。残念😕
▶︎「Yul Brynner's Photography An Extraordinary Vision ユル・ブリンナー 写真展」感想
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ユル・ブリンナーは(略)映画『十戒』や『荒野の七人』などで知られる往年の名優です。彼はまた、20世紀中ごろのハリウッド映画界の舞台裏を芸術的に捉える稀有な才能に恵まれた、情熱的な写真家でもありました。(略)本展では(略)この時代を代表するスターでもあった友人たちと過ごしたパーソナルなひとときを、あたかもその一員になったかのような気分で垣間見ることができます。ブリンナーの作品の真髄は、被写体との親密な関係性と芸術的な側面の両方を見事に表現した彼の共感的知性にあります。
有名な俳優兼カメラマンであるユル・ブリンナー氏(1985年没)の作品が約30点、展示・販売されています。
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芸能界に疎い私でも名前を知っている有名人が多く写っていました。モデルの影響もあり「アメリカ的な作品だな」と感じました。日本人のポートレートからは、どこかアンニュイだったり、”間”を感じる空気感があります。一方で、ユル氏の作品は、ダイレクトに美しさがパキッと伝わってきました。
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また、すべての作品に価格が表示されていました。作品は、大体60万円から100万円でした。決して、作品の大きさで値段が決まってる訳ではないようです。展示とともに作品を販売しているのは珍しいと思いました。
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一部の作品は、商談ルームにも展示されていました。その中で、英語で商談している従業員の方がいました。精密機械であるライカの専門的な会話を英語で話す必要があるため、人材の採用が難しそうです。
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なお、ライカギャラリー東京のHPに、展覧会の詳細を載せるべきだと思いました。「ユル・ブリンナー写真展」の詳細は「LEICA STORE GINZA」のページに載っていました。普通の人は、展覧会について調べる際、ライカギャラリー東京のページから探すため、HPの更新をおすすめします。
▶︎まとめ
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いかがだったでしょうか?展覧会(無料!)のボリュームは多くなかったものの、ライカについて調べることで、理解を深めることができました。銀座に行く際、ライカに興味がなくともライカギャラリー東京に足を運ぶことをおすすめします。
なお、今回はライカについて自分で調べました。しかし、接客もできるライカのリアル店舗では、ライカの歴史、強みなどを分かりやすく展示することにより、ライカの基本的なブランディングをすべきだと思いました。
▶︎今日の美術館飯
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▶︎近所の公園情報
数寄屋橋公園の延長に遊具があります(中央区立泰明幼稚園の一部なのでしょうか?)。滑り台やブランコはないものの、逆上がりの補助器具や、最近の公園に珍しいジャングルジムもあります。
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