見出し画像

Naoshima People's 廣田さん(No.0003)

Naoshima People'sとは

廣田さん

直島へ嫁いで57年。
現在は宮ノ浦にあるリユース施設「かえるとイルカ」で勤めている。
口癖は「ありがとう」。

It has been 57 years since she married and moved to Naoshima.
She works at the Secondhand store called ”Kaeruto to Iruka”.

20代のころかな、直島へ嫁いできたんは。初めて来たときは、なんでこんなとこ来てしもたんや。すぐ帰ろーって思った。
でも旦那のお義母さんに気に入られてな。ええ人やった。ホンマに優しくてなぁ。亡くなったときはわんわん泣いた。
    
そのあとは吉野石膏で30年程勤めて、婦人消防団の指揮者して、女文楽もして…
紹介されて入って、続けとったら、辞めるに辞めれんくなってしもたわ。
    
直島はね、ええとこよ。私も、もうここが故郷になった。
どこ行っても友達がおるし、みんな優しいし。なにしててもホンマに楽しい。

今日も来てくれてありがとう。
またいつでもきぃや。

I got married and moved Naoshima when I was in early twenties. After that I worked here for about 30 years and was involved in various activities…
Naoshima is a great place, and has become my hometown.

I have friends everywhere I go, and everyone is so kind. It's really fun no matter what I do.

Thank you for coming.
Come again anytime.

笑顔が素敵な廣田さん。取材中も終始笑いが絶えなかったです。
店内には島の方々から譲り受けたものがずらりと並んでいます。
海外の方からのメッセージもたくさんありました。

廣田さん's Another story

可愛いらしい笑顔が印象的な廣田さん。
いつも多すぎるくらいのお菓子とコーヒーまで出してくれて、いろんなお話を聞かせてくれます。

今は亡きお義母様との絆がとても深く、2人でよくこんなことを話していたそうです。

「お母さん、いつも " ありがとう "  は大切にしよなぁ。」

続けて、

「そしたらいつの間にか口癖になってしもたみたい(笑)」
 
その言葉通り、かえるとイルカを訪れる方に対しても一人一人に必ず出入口まで見送り、「ありがとう。」と一言。

そういえば、島のお友達もこう教えてくれました。

「廣田さんはおっちょこちょい。せやけどなぁ、あの人はなにしても憎めへんのよ。なに言うてもニコニコして、助けてくれてありがとう言われて。あの笑顔みてたら、いつもまあええかーってなってまう(笑)」

そして廣田さんのことを教えてくれるとき、なぜか皆さん必ずニコニコ。
「廣田さん」には「笑顔」と「ありがとう」が常にセットみたい。

いつまでもお元気でいて下さい。


今日ものれんをかけて、開店の準備。またお邪魔します。

いいなと思ったら応援しよう!