石は宇宙からの贈り物
石は宇宙からの贈り物
道端に転がっている石。
私たちは、そんな石を何気なく見過ごしています。
しかし、その石には、長い歴史と人々の想いが込められています。
地球は、小惑星の衝突によって誕生しました。
その衝突によって生じた大きな石の塊は、雨に打たれ、海に流され、川で洗われて、小さな石になった。
それは、時の贈り物であり、宇宙をさまよってきた宝物ではないでしょうか。
時の贈り物であり、宇宙をさまよってきた宝物といいます。
石の大きさやかたち、色、つや、重さ、感触などから、自分の気持ちを表現しました。
受け取った人は、その石を見て相手の感情や気持ちを読み取ったそうです。
現代の私たちは、言葉で自分の気持ちを表現することに、慣れています。
しかし、石に込められた想いには、言葉では言い尽くせない、深さがあったのでしょう。
公園の石
踏みしめる足裏に、
ひんやりとした感触。
見慣れた公園の、
何でもない石。
けれど、その石には、
宇宙の物語が刻まれ、
無数の時が、静かに眠っている。
小惑星が衝突し、
地球が生まれたとき、
この石もまた、宇宙の塵から生まれた。
雨に打たれ、風になじみ、
川の流れに揺られて、
この公園へ。
遠い昔、言葉を持たない人々は、
石に想いを込めて、語り合った。
贈られた石は、心の鏡となり、
無言の会話が、二人の間を結んだ。
公園のベンチで、本を読む少年。
ふと、足元の石に目をやる。
その石は、少年の祖父が、
幼い頃に拾ったものかもしれない。
石は、ただそこにあり続ける。
けれど、その中には、 喜び、悲しみ、
そして愛が、 静かに息づいている。
私たちは、日々、
言葉でコミュニケーションをとる。
けれど、石が語る物語は、
言葉を超えた、深遠なものである。