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古木が伝える、諦めない勇気

七夕の朝、散歩を楽しんでいました。まだ眠っている農道は、静寂に包まれ、鳥のさえずりが唯一のBGMです。この道には、大きなチップ製造所があります。そんな中、ふと目に入ったのが、無造作に放置された大量の材木でした。
まるで誰かに捨てられたゴミのように。
その中でも私の目を引いたのは、ひときわ目立つ一本の木材でした。
それは、明らかに朽ち果て、口が欠けたように見える、粗雑な木材でした。
その木に、小さな奇跡が芽吹いていたのです。
なんと、その口欠けた箇所から、小さな新芽が力強く伸びていたのです。その新芽は、周囲の暗闇を照らすように、鮮やかな緑色を放っていました。
まるで、絶望の淵に立たされた人間が、それでも希望を捨てずに生きようとする姿のようでした。
思わず立ち止まり、その新芽をじっと見つめました。その小さな命の強さに、私は深い感動を覚えました。
自然の持つ力強さ、そして生命の尊さを、改めて実感しました。
2024−7−7  山梨市市内

散歩道


チップ工場の古木
奇跡の新芽


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