2. 2日目にて有料noteを出してみる:超速市場調査して、note公式には出ていない有料note購入の分布を推定する
はじめに:売れる有料noteを書きたければ市場を知れ
このnoteは、1月からの「#noteポイント祭」を目指して、1/2に突然有料noteに挑戦しよう! と決意した新人クリエイターがお送りする、 有料noteの超速(≒簡易)市場調査レポートです。
以前の記事の宣言通り、1/5のキャンペーン開始前に有料記事を作成する & 単品記事を有料にする作戦を実行するということで、本記事の後半を有料化しています。
有料noteへの挑戦に当たり、 有料note指南の記事をいくつか読ませてもいただいたのですが、個人的には購入者の属性に対する情報が少ないと感じました。
いい有料noteを書いても欲しい人に届かなければ売れない。
売れる有料noteを書きたければ市場を知るべき、と思って探したのですが、実際、情報をとるのが難しい状況ですが、それでも既存のサイトには書かれていないことを考察したのが、この記事を書いたきっかけとなります。
この記事では、以下の内容が含まれます。
無料領域:誰でも他の記事・サイトで見られる内容
検索するときの手順、考え方も公開しているほか、Google検索とChatGPTの結果の比較にも触れており、市場調査・情報検索力upのヒントになると思います。Google検索を使った関連まとめ記事の紹介
ChatGPT Plusを使った簡易調査の結果を紹介
有料領域:おそらく同等の内容を無料で探すのが難しい内容
Google検索、note公式の情報を基にした、有料note購入の数や価格の分布について推定を交えての議論
既存のまとめ記事ピックアップ:検索テクも公開
前の記事で基本情報を調べているときに、有料noteの相場観がうまく調べられなかったので、再度挑戦してみることにしました。
まずは、どのぐらいの情報が公開されているのか、Google 検索 と ChatGPTのWeb browsing機能を利用して、さっくりと調べていきます。
①noteのユーザー層 by google検索
”note ユーザー層” でGoogle先生に聞いてみます。検索結果を上位のページから、見ていくことにします。
このnoteでは目に付くところだけを更にピックアップしています。
見るべきは、情報のタイミングです。
2023年5月が会員数データの最新情報のようです。
ユーザー層データは、更に引用元があって、2018年まで遡る。2022年時点執筆記事を書かれた方も簡易な調査は行われていると想像されます。そのうえで、2018年データが引用されているということは、これ以上の詳細データがないのでしょう。
現在と少しずれがあってもおかしくない点は、押さえておきたいと思います。
サイト上位でベンチマークになる情報がすぐ見つかったので、Googleの検索条件で、2023年6月以降に書かれたものだけに表示を絞ります。それでも出てくる記事は、古いデータを引用している可能性があるので、気を付けて読んでいきます。
こちらの記事が、引用元を明示されていて、情報のまとまり具合にすご…となったので、引用させていただきます。
公式情報無いんだ! 独自調査する人いるんだ!
ともう、驚きの連続です。
そして、平均フォロワー数104、中央値フォロワー数61とは、なんと凄まじい世界でしょう…
(この記事を書いている時点で、私のフォロワー数は1です)
引用させていただいた調査は、100アカウントのサンプルで実施されているそうで、かつ、調査された方の相互フォローの方を対象にしているそうです。
そもそも一般のnoteユーザーとは乖離している可能性 は原文にも明記されている点は、私のnoteでも記載します。
が、それにしても凄い。
②noteのユーザー層 by GPTs Polyglot Research Supporter
以前、自分で作ったGPTsを使って調査を行います。
プロンプトが多少雑でもWeb browsingをして日本語で答えるようにした簡素なGPTsですので、調査能力自体は通常のChatGPTと変わらないと思います。
<プロンプト>
貴方は市場調査のプロです。
https://note.com/ の利用者数およびユーザー層の最新情報を、極力詳しく教えてください。
「note.com」の最新の市場調査に関する情報は、以下のようにまとめられます。
会員数: 2022年4月時点でnoteの会員数は500万人を超え、前年比で30%増加しています。これには個人から企業、自治体に至るまで、多様なクリエイターが含まれます。クリエイターとしては、アーティスト、作家、芸能人から子どもや学生、ビジネスマン、シニア、法人や自治体に至るまで幅広い層が活動しています。 引用元
ユーザー層の年齢構成と職業: noteのユーザーの年代構成では、20代が全体の約3分の1を占め、30代と40代がそれぞれ約4分の1を占めています。職業に関しては、「会社員(一般社員)」が41%を占め、収入のある職業に就いている人が全体の8割を超えています。 引用元
月間アクティブユーザー数と会員登録者数: 2023年5月の時点で、日本の月間アクティブユーザー数は約4573万人であり、会員登録者数は約663万人となっています。noteは20~40代のビジネスパーソンに特に利用されており、企業アカウントも存在し、採用やブランディングにも活用されています。引用元
以上のデータから、noteは特にビジネスパーソンや若年層に支持されており、クリエイターや企業にとって重要なプラットフォームであることがわかります。また、利用者数の増加はクリエイターエコノミーの拡大にも寄与していることが示唆されています。
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今回は、ChatGPTで特に新しい情報が得られる。と言うことはなさそうです。
2つめのユーザー層については引用元は、Google検索では上位に挙がってこなかったものの、引用元を辿っていくとたどり着けるデータでした。
結局みんな、見ているものは同じ…のようです。
検索をしているときに大事なことは、
「複数ソースで確認」
「永久に時間があるわけではないので確からしかったら勇気を出して次のステップへ」
Google検索の情報精度は高いだろう。という結論に至ったので、ここから次の情報探しに移ります。
③有料noteを書いている人や価格 by Google検索
”note 件数 有料 収益 分布”でGoogle先生に聞いてみます。検索結果を上位のページから、見ていくことにします。
このnoteでは目に付くところだけを更にピックアップしています。
まず出てきたのはnote公式の2022年4月の発表です。
このURLは、②でnoteのユーザー層を調べた時の引用元としても出てきました。公式発表強し。
noteで収入を得ている人は2014年4月から2022年3月の累計で、10万人を突破
年間売上TOP1,000クリエイターの平均は667万円。
累計売上1億円以上は28人。生計を立てている人も
2014年4月から2022年3月に購入されたコンテンツ数の累計noteのコンテンツ購入総数は3,600万件
noteでコンテンツを買う人の月平均利用額は2,300円
クリエイターを応援するが2億円
累計総スキ数:2014年4月〜2022年3月 2.6億
ついでなので、有料noteとは直接関係ないスキも一緒に抽出しました。
また、note株式会社は上場企業と言うことで2022年11月期決算説明会の内容を見つけました。
この情報は重要です。
ざっくり計算すると年間112億円の流通があるとして、noteでコンテンツを買う人の月平均利用額は2,300円だとすると、有料noteの購買人数が40万人程度と計算されます。
noteの会員数は663万人(2023年5月末時点)とのことなので、有料noteの購買人数が40万人程度だとすると、多くのnote会員は有料noteを買わない。と言うことになります。
数字1つ1つだと、ちょっと想像がつきにくいことを、後半部分で整理していきます。
④有料noteを書いている人や価格 by GPTs Polyglot Research Supporter
Google検索だけでは見落としているものがあるかもしれないので、ChatGPTにも調査をお願いします。
<プロンプト>
有料noteを書いている人がどのぐらいいて、価格はいくらぐらいになっており、 一人いくつぐらいの作品を買っているかを知りたい
From a quick search, here's what I found.
有料コンテンツに関するnote.comの最新の情報は以下の通りです。
有料コンテンツの割合と平均利用額: noteの全記事の中で、有料コンテンツは約23.5%を占めています。有料コンテンツを購入するユーザーの月平均支払い額は2,646円になっています。引用元
収入を得ているユーザー数: noteでコンテンツを販売し収入を得ている人は10万人を超えています。販売されているコンテンツには、小説、エッセイ、漫画、レシピ、演奏音声、ビジネス関連の記事や映像、写真などが含まれます。引用元
コンテンツ購入総数: noteのコンテンツ購入総数は3,600万件にのぼります。2017年と2021年の年間購入数を比較すると、その数は30倍にも増加しています。引用元
ユーザーの月平均利用額: noteでコンテンツを購入するユーザーの月平均利用額は2,300円となっています。引用元
これらの情報から、noteは多様なコンテンツを持つプラットフォームとして成長しており、有料コンテンツの購入が一般的になっていることがわかります。ユーザーは平均して月に2,300円から2,646円の支払いを行い、note上で収入を得ているクリエイターの数も増加しています。さらに、購入されるコンテンツの数も大幅に増加しており、ユーザーにとって魅力的なコンテンツが多数存在することが伺えます。
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1は、公式のポイント祭に関するnote, 2-4はPR記事と、ChatGPTの検索が公式を重視しているような結果となりました。
From a quick search, here's what I found.では、”note.com 有料コンテンツ 販売数と価格 2024年”で検索していたことが伺えます。
今回はChatGPTの回答に文句はないので良いのですが、困った回答が来た時には、ChatGPTの検索ワードを使ってGoogle検索の検索ワードを調整すると、力技で調査を遂行することが可能になります。
Google検索の情報精度は高いだろう。という結論に至ったので、ここまでで情報検索を止めて、集まった情報から考察をしてみます。
検索結果から、note運営とユーザーの情報格差が浮き彫りに
公開されている情報が少なく、マーケティングをするにはnote運営とユーザーの情報格差が大きい。というのが率直な感想です。
ユーザーの詳細な属性や行動パターンに関するデータは、一般にはほとんど公開されていない。
累計と年間の情報が混ざっているので、例えば会員数があってもその方々の内どれぐらいがまだアクティブにnoteで活動されているのかは想像するしかありません。
フォロワー数をサンプル100で調査されていた方がいたように、自分でもっと地道に市場調査をするしか、一般ユーザーがnoteの利用実態を把握する方法はないように思います。
noteのプラットフォームとしての性質についても、いくつか記事を見ていたのですが、印象としては以下の通り。
Google検索で上位にくることで流入を増やすことも一つの選択肢だが、広告で稼ぐモデルでないということもあり、無料ユーザーはアクセス解析ができず、記事への流入元である「メディア」や「検索キーワード」がわからない
価格設定について論じた記事はたくさんある。自分の作品の価格、売上は公開される方もいる。しかし、note全体の価格の分布を公開している記事は見つからない
おそらく、運営は把握していると思いますが、ユーザーにはそれが見えていない。情報の非対称性があります。
情報の非対称性 というのが、収益化には一つ大事なポイントだと思っています。たとえは2018年の調査結果がいまだにGoogle検索の上位に来て引用され続けているように、他に情報が存在しなければ、そのデータを不完全でも使うしかない。と言う状況があります。
note公式の情報は累計や平均値ですが、TOP1000のクリエイターと、新人クリエイターには平均値では到底、表せないような差があるはずです。そう言ったTOP1000ではないけど活動している人たちの様子が想像出来たら、様々ある有料note挑戦のススメと併用して、鬼に金棒ではないでしょうか?
先に結論を書いてしまうと、TOPに近いクリエーターに上り詰めるよりも、たくさん有料noteを買う方を探す方が確率的に難しいかもしれない。と調べている間に思ったほどで、購入者の属性について考えることは結構、重要な気がします。
note公式方針が変わって情報公開が進めば、消失する領域ではありますが、今、無名クリエイターが手を付ける領域として、一つ、アリかな? と思います。
有料領域に含まれている内容
販売額や平均値の推定の過程を記載の後、推定した平均価格や、平均購入数を記載しています
noteの公式情報にツッコミを入れている部分もあります
平均ではあまり意味がない、と言うことで分布を想像すると見えてくる無名新人クリエイターには厳しい世界を推定する過程も記載しています
平均では〇万円稼げるような推定になるのですが、それってTOPからどのぐらいの位置づけを目指してやっと見える世界だよね? という推定を行います
有料noteの購入者数を考えた時、それってnote会員の〇%では? という推定から、有料noteをたくさん買う人について考えます
累計ではなく、販売額合計や平均値を推定する
物事を単純に考え、切り上げ・切り下げ、 グラフ画像の読み取りからざっくり想像することで、有料note販売額の合計や価格平均値をまずは考えてみたいと思います。
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