なおこ エピソード1
2020.3
父が天国へ旅立った。
数年前からあちこち患い、急激に老いていた。
亡くなる数日前に残した言葉は
楽しんで生きていけばいい、だった。
そんなアドバイスは一度も聞いたことなかったよなぁ。
私が10代のころ、家族内には狂気と支配と暴力と失望があった。
父はストレス、不安、後悔、それが原因で病気になったと言ってもいい。
いつもピリピリと全く楽しそうでなかった父からの最後の言葉。
葬儀で父の人生を振り返り、感じる。
幼少期の困難を乗り越え、
やりたいこともやった、
行きたい場所にも行った。
一体何を不安に思って、
こうなってしまったのかと人は言うだろう。
これは私自身にぴったりとあてはまること。
やりたいことをやっている、好きなことをしている、
そう見えているけれど、
世間の常識やステイタス、足りないものを見つけては
自分をすり減らし、自分を苦しめる
ひたすら苦しい。
そんなこと、本人が一番もうやめたい。
生きてる者に自分の後悔の言葉を託さず去りたい。
しかし長年の考え方、感じ方はそう簡単に変えられない。
父が亡くなり、その後ご時世で時間に余裕ができた。
当てはまりそうな本を読んだり勉強をした。
そんなとき良美さんの本にたどり着き、
偶然翌日のセッションの空きを見つけ申し込んだ。
そう、いつもスピード感はあるのだよ、私。
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