傷だらけのぷに

我が家は古い家をリノベーションしていて、

玄関のドアは古いままだ。

鍵穴こそ交換しているものの

鍵自体は古いので

鍵を開けると大きな音がする。

なのでなおちんは寝ていても

ぷにが帰ってくると必ず目が覚める。

この日もぷにが帰ってきたと思いリビングに行くと

「なおちん、目が痛い！」とこっちへ向かってきた。

確かに目が赤い。

何か入ってないか見て欲しいと言うので

指でぷにの目を開こうとすると

なんて小さい目のなのだと驚く。

普段自分の目を開いてコンタクトを入れたり

ゴミを確認しているけれど

その目の大きさに慣れているので

ぷにのかわいい小さい目は非常に開けにくかった。

がんばって目を開いて眼球を動かしてもらうものの

ゴミらしきものは見つからなかった。

仕方なくその日は寝てもらって翌朝確認すると

左目が腫れていた。

近所の目医者さんに行くように伝えてなおちんは出勤した。

お昼にぷににどうだったかLINEで聞くと

「傷だらけだって、、、」

「家におりまする」

と返信があった。

おお、かわいそうなぷに。

傷だらけのぷに。。

その日ぷにはおうちで仕事をして

片目だけコンタクトを入れたぷにと

夕方眼鏡を作りにお店に集合した。

この前の北海道旅行でぷには眼鏡を無くしていたのだった。

しかし翌日ぷには大事な打ち合わせがあるので

眼鏡がないと困るのだ。

ぷには「今日は介護者だからよろしく」と

なおちんにひっぱられて店内を歩く。

介護？

介助じゃないか？

まあいっか。

無事に眼鏡を手に入れたぷに。

もう介助はいらない。

次の日は久しぶりに天気も良く

きっといい打ち合わせになるだろうなと思った。

新しい眼鏡くんと一緒にがんばってきてくれるに違いない。

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