十人十色 教育に対する思い入れ。次の世代に伝えたい思い!
会社の仕事で、数十年やってきた中小企業の私たちの会社に、地域の中学高校からキャリア教育について生徒たちに話をしてほしいと依頼がきた。
そんな依頼は何か成果を上げた企業か、大手企業の仕事だとばかりだと思っていた。
嫌味な見方をすると、色々当たってみたが、引き受けてくれたのがたまたまうちのような会社だっただけなのかもしれない。
それでも、こんな機会はまたとないと思い
自身の勉強やチャレンジも含めてこのイベントに取り組もうと試みた。
まずは、どういったことを子どもたち、生徒たちに伝えるべきなのか。ここからを考え出した。
今までの自身の経験、大人としての立ち回り、生き方、会社のことなどなど色々な面で考えてみた。
もちろん最終的には上長(社長)が内容を精査し決めていくのだが、そのベース案はこちらでいくつか候補を出していく。
会社メンバーに今回の内容を話、どんなことをするといいのか相談をしてみた。
するとどうだろうか、いつもの仕事以上に力が入って皆相談にのってくれる。
色々な案を出してくれるのだ。
とくに子どもを持つ親メンバーからはより具体的な内容が飛んでくる。
「そこまで細かくしても中学生には伝わらないですよ!」とか「やるならば〇〇を△△にしたほうがより伝わると思いますよ」など。アドバイスも的確になってくる。
私自身も子どもたちにこんなことを、こんなふうに伝えた方がよりわかってもらえるかな。などといった具体案を用意していたが、聞く人聞く人、見事に色々な思想がてでくる。
ここで私なりの気付きがあった。
つまり、自身の受けてきた教育と今までつちかわれた経験、それらをこれからを担う子どもたちに伝えることで正当化したいのではないのだろうかと。
正当化し、自分のやってきたことは間違っていない、それを皆も進んでくださいといったアピールをしたいのではないだろうかと思えてきた。
子どもたちは、正しいか正しくないかなどは判断出来ない。
ただ目の前にいる、大人たちが厳しいといわれる社会でお金を稼ぎ生活出来ているのだからそれは紛れもなく彼らからみれば成功者なのだろう。
キャリア教育という名の、企業自慢、個人自慢。
うがった見方をした時、まだ未来・現状を知らない子どもたちに、ただ先に生まれただけの人が自慢風ふかせる時のようにも思えてきた。
会社メンバーに相談した時に皆がこぞって食いついてきたのは、そこなのかもしれない。
少しひねくれた考えだが、悪い教育とは押し付けの教育であって、自ら考えてもらうようにサポートできるのがよい教育であると思っている。
私もそうだが、思入れが強ければ強いほど
若い芽を摘む可能性が高い気がする。
子どもたちは自ら考えて自ら成長出来る。
そこを温かい目で見守り並走できる器になっていきたい。