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上靴を洗うことで子どもと母を想う
我家の上靴洗い係は私だ。
毎週、土曜日か日曜日に3人分の上靴をせっせと洗っている。
嫁から言われた訳でも無く、それとなく始めていつの間にか係になっていた。
今の家庭ではあるあるなのかもしれない。
たった5日間とはいえ、子ども達の上靴はなかなかの汚れ具合だ。ただその汚れを見て、いつもホッとする。
学校や保育園で仲間外れになって一人ぼっちになってはいない。この汚れは学校、保育園で一杯勉強して沢山沢山遊んだ汚れだからと。子どもたちはおかげさまでスクスクと育っている。頭の良し悪しは自分の中では別にどうでもいい。
一杯遊んで、学校生活、保育園生活を楽しんでもらえればいい。
週明けには白くなった上靴を見てまたスタートをきってもらえれば気持ちも楽しくなるだろう!
それと、上靴を洗っていると母の映像が脳裏をよぎる。
昔自分の上靴を風呂場でよく母が洗ってくれていたのを思い出す。
洗剤とたわしを持ってせっせと上靴を洗っている母の背中がそこにはあった。
文句一つこぼさないで綺麗な上靴を僕らに渡してくれた。
母にはもう上靴を洗える体力がない。病を患ってしまったからだ。
上靴を洗いながら、母への想いも込み上げえてくる。
「母さん、今僕は少しでも貴方に近づけていますか?」
「子どもたちは元気にスクスク育っていますよ。心配しないでください。早く体がよくなるようにいつも祈っています。」
そんな想いで今日もせっせと洗う。