冥界列車301 (Monster Train 301) 日本語翻訳
グランドチェイスのダンジョン「冥界列車301」をどうしても個人的に翻訳しておきたくなったので翻訳しました。
翻訳は以下のページを参照し、できるだけ自然な日本語になるよう所々で意訳をしています。
口調は後続作である「グランドチェイス-次元の追跡者-」に合わせました。
もし誤訳や誤字脱字等ありましたら連絡ください。
https://namu.wiki/w/%EB%AA%85%EA%B3%84%EC%97%B4%EC%B0%A8%20301
https://grandchase.fandom.com/wiki/Monster_Train_301
プロローグ
エリシス「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
ライアン「くっ……」
ハルペ「はぁっ、はぁっ……」
アスタロット「ほう、イグジストロの虫けらが一匹生き残ってたのか。血まみれの体を引きずって、マスターに全滅したことを報告しに行くのか?」
ロナン「くっ、こいつ……!」
アスタロット「しかし、イグジストロやバイオレットメイジギルドの奴らとは違うだろうと思っていたが……一度攻撃しただけでこのザマとはガッカリだな、グランドチェイス」
アルメ「バイオレットメイジギルドまで……ど、どうして! どうして攻撃したのよ!」
アスタロット「攻撃、か。お前らはアリを踏み潰すことを攻撃というのか? 単純にソウルストーンの力だ。創造主に近づいた俺の新たな力を試してみたかっただけだ」
ジークハート「ソウルストーンの力……!(だが、あいつがいなきゃソウルストーンの力は完全には覚醒しないはず……?!)」
エリシス「そんなことのために多くの人を……! こいつ‼ 人の命を何だと思ってるんだ!」
アスタロット「答える必要があるか? つまらねぇ。失せな」
ハルペ「皆さん、逃げてください! くっ、ロナン様‼」
ロナン「アスタロット‼ 許さない!」
ハルペ「早く逃げろ……!」
ハルペ「ぐぁっ……」
ロナン「……‼」
アスタロット「自分の命を捨ててまで守るのか。泣ける忠誠心だな」
ハルペ「最後までお共することができず申し訳ございません……どうか私のことはお気になさらず、早く……」
ハルペ「ロナン様……(イグジストロの誓いを……どうか……)」
リル「きゃああぁぁぁぁぁ! ハ、ハルペ様!」
ジークハート「くそッ‼」
ロナン「ハルペ、ハルペ……うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼ ハルペ‼」
アスタロット「もう誰も逃げられやしない。ここがお前らの死に場所だ、グランドチェイス!」
アルメ「きゃっ! 重力魔法……! 動けない、ケタ違いだわ!」
アスタロット「散れ」
グランディエル「遅くなってしまいましたね……申し訳ありません、皆さん。そして、お久しぶりですね……私の旧き友ヴァルディナール」
アスタロット「誰かと思ったらカシアスか。俗世には一切関心がないと思っていたが、よくぞ外の世界にお出ましになったな」
アスタロット「グランドチェイスか……なぜだ? ヴァネッサ(※1)もそうだが、こんな弱いやつらに一体どんな希望を見出しているんだ。俺を止めるつもりならこいつらと一緒に消してやる」
グランディエル「皆さん! 私の力では、彼の攻撃から一時的に皆さんを守ることしかできません」
グランディエル「今のあなたたちの力では、アスタロットに一方的にやられるだけです。 次元の狭間を開けますので、早くここに!」
ジークハート「チッ……エルフのやつ‼ 突然出てきやがって何のつもりだ!」
グランディエル「ハルペ……彼は皆さんにとってこれまでも、そしてこれからも変わらず大きな力になる存在です。私が開いた空間は死者の魂を乗せ冥界に向かう列車!」
グランディエル「くぅっ……説明する時間がありません。早く! 列車が冥界に到着する前に彼を救ってきてください!」
エリシス「次元の狭間……?! ちょっと待った!(カゼアゼが言っていた、父上が閉じ込められているというところ……。あいつはどうしてその場所を知っているんだ?)」
リル「彼の言葉を信じてみましょう! 皆さん、早く! エリシス様も!」
アスタロット「カシアス……クレールバイブルの複製か? ずいぶんと粗悪に作ったものだな。クレールバイブルで真理を見た俺にたかがこんな力で対抗しようというのか? 消えろ!」
グランディエル「くうぅぅっ!」
ステージ1
ラス「はぁ、はぁ…… ここは列車の中か? こんなに呆気なくやられちまうとはな。 クソッ……」
エイミー「はぁ、はぁ……どうにか逃げ出せたみたいね……ねぇ、エリシス?」
エリシス「……(父上……次元の狭間……くっ、こんな時に何を考えているんだ。まずはハルペを救うのが最優先だ!)」
ジン「待った、皆ロナンを抑えろ! 正気じゃない!」
激怒したロナン「どうして……どうしてだハルペ……私なんかのために……クソっ‼ アスタロット‼ 全て……全て葬り去ってやる‼」
アルメ「ちょっと落ち着いたほうがいいわ、ロナン!(とりあえず魔法を使って!)」
ジークハート「ふぅ、寝たかな……とてつもないショックを受けているはずなのに、メンタルがもつか心配だな」
リル「イグジストロ……一番忠実な部下と仲間を失くしたうえにハルペ様まで……きっとショックが大きいと思います」
ライアン「そうだね。一番大切な人が自分をかばって死んでいったんだから……」
ラス「……」
ディオ「感傷に浸るような時間はないと思うが」
ディオ「耳が尖ってるやつの言う通りなら、この列車にハルペというやつの魂が乗っているということだが、探して連れて来ればいいのか?」
アルメ「うん、そうだね。落ち込んでないでとにかく動こう。この間も列車は冥界に向かってるはずなんだから。とにかく急がなきゃ!」
ディオ「人間のくせにしっかりしたやつだな。いずれにせよ冥界は生者が足を踏み入れるような場所ではないから、チビの言うとおり急いだほうがいいな」
アルメ「だ、誰がチビって……! キャアァァァァァ! ゆ、ゆゆゆ幽霊たちがこっちを見てるわ!」
ディオ「お、落ちるぞ‼」
ディオ「2人とも!」
アルメ「うぅ……」
エリシス「うっ……」
リル「……とにかく、突破しましょう!」
ステージ2
ジン「あっ、ロナン。大丈夫か?」
ロナン「……申し訳ありません」
エリシス「……」
ロナン「私の浅はかな行動で皆さんを危ない目に遭わせるところでしたね。カナヴァンの騎士として面目ありません」
エイミー「はぁ、こんな時は友達の胸を借りて泣いたっていいのに。男ってバカなんだから……」
ライアン「エイミーの言う通りだよ! オレたちに任せとけって。さぁ、早くハルペを見つけて帰ろう!」
ロナン「ありがとうございます、皆さん。自責したり悲しんだりする暇はないですね。では、風が強いので気をつけて突破しましょう!」
ロナン「(ハルペ、君もそう思ってるよね? 何があっても必ず連れ戻してみせる……今度は私の命を燃やし尽くしても……)」
ジン「はは、ロナンらしくなってきたじゃん」
エリシス「皆引き続き探そう! 何があってもハルペを見つけて連れ戻すぞ!」
ジークハート「うん?(誰かが近くで見守ってるような感じ……覚えのある気配だが誰だ?)」
ステージ3
ロナン「ここにもハルペはいないですね。最後尾の車両付近まで来たみたいですが……」
エリシス「急に暗くなった! トンネルに入ったのか」
ディオ「そうみたいだな。ところであの牢屋は何だ? とんでもなく巨大だが」
ジークハート「あそこに牢屋の主がいるみてぇだな。 魔族の小僧、気をつけろ! 攻撃してくるぞ!」
ディオ「くっ! 味方まで攻撃してくるのか。粗暴なやつだな。それより小僧という表現は控えてもらおうか。俺は貴様より何倍も長く生きてるからな」
ジークハート「ほう……じゃあ、俺はお前より何十倍も長く生きてることにするかな」
エリシス「はぁ、二人とも本当に……」
ボスステージ
リル「ハァ、ハァ、結局機関室まで来ましたね。ハルペ様はどこに……」
パイプジャック「何者だ? 見たところ、ここにいてはいけないやつらだな」
アルメ「私たちは……この列車に乗っている友人の魂を迎えに来たんです!」
パイプジャック「ハハハハハ! 面白いな! 私が列車の運行を始めてから数百年、冥界に旅立つ魂を連れ戻すために生者が侵入してきたのは初めてだ」
ロナン「魂を連れ戻す方法はないのですか?」
パイプジャック「ハッハッハッハ! 先程乗った強い光を放つ魂を連れ戻すとでもいうのか。よし、お前ら全員の命を捧げるのなら考えてやろう!」
ジン「くっ、皆気をつけろ! とてつもない闇の気をまとっているぞ!」
パイプジャック 「クソッ……こいつら……」
ロナン「はぁ、はぁ。ハルペの魂がどこにいるのか話せ‼」
ジン「うん? 列車が揺れてるぞ! この振動は何だ?」
加熱炉301「チイイィィィィィィッ!!」
隠しステージ
エリシス「この爆発は何だ? 列車が急に脱線して暴走し始めたじゃないか……!」
パイプジャック「くうっ! 何だ、私まで……?! ぐわああぁぁぁぁぁ‼」
エイミー「きゃぁっ! しゃ、車掌が食べられたわよ!」
リル「あれは……列車の加熱炉? 皆さん、気をつけてください! 周りのもの全てを吸い込んでいます!」
加熱炉301「チイイィィィィィィッ!!」
ジン「この機械は何だ? まるで生き物じゃないか! しかも車掌の魔気がそのまま……!」
クリア後
アルメ「あっ! 列車が脱線したみたい! 危ない!」
ロナン「ハルペ! ハルペはどこだ……! どうか……!」
エリシス「このままだと列車が横転するぞ! とりあえず脱出しよう!」
ディオ「くっ、俺の手を早く掴め、人間!」
ロナン「私は……私は……」
ジン「ロナン‼」
(※1)ヴァネッサ・・・ゼニア大陸のクエストNPC。グランドチェイスがゼニア大陸を旅する道中で力を貸している。