本音
30年ほど前、持て余すほど
人を憎んだ。
その事で、散々苦しんだが
今その経験を、ラッキーだと思ってる、と昨日書いた。
胸から喉にかけて
マグマが通り抜けてるような
ドロドロした感情を抱えて
いつも苦しかったし
笑える事をしてても
心から笑った事なんてなかったんじゃないかな。
あの頃は。
それが苦しかったから、
そこから逃れたかったから
許そうと思った。
それしか逃れる道はないと思ってた。
でもねぇ
簡単じゃないんだ。
裏切られた痛みは、残ってる。
心から、未だに血がどくどくと流れている事がわかる。
現在進行形で、傷が悪化している状態なのに
でも許すんだ、許すぞ。
祈るような気持ちで、許しますと心の中で
何度も何度も、告白した。
来る日も来る日も、告白した。
ある日、疲れ果てた。
その疲れは、心のあるがままの状態と
許しの宣言が
あまりにもかけ離れてたことから
出てきたのだと思う。
こうありたい、と理想を持つのはいい。
でも、理想の自分と、現実の自分が
あまりにもかけ離れてしまうことは
心に負担をかけてしまうのだ。
心は、本当の自分を認めてもらいたいってことを
この経験を通して、悟った。
次の日から、告白内容を変えた。
「あんな人許せません。どこかで、ひどい目に遭ったらいいな」