感情と思考
自分の感情をしっかり感じる、ということの
大切さを知ったのは、最近のことだ。
子どもの頃、泣くと親に
「泣くな」と叱られたことのある人は
たくさんいると思う。
泣かれるとうるさいし、何があったのか
聞いても、何言ってるのかわからない。
「泣くな」といった親の気持ち、よくわかる。
が。
泣くのは、悲しかったり、悔しかったりという
感情の表現なのだ。
だから、この場合の「泣くな」は
言われた方にすれば
「表現するな」
に聞こえてしまう。
言ってる方は、決してそんなつもりではないが。
感情をうまく表現する手伝いをしながら
子育てしてたら、子どもはどんなに幸せだろう
今では思うけど、
どっちかというと、感情は押し殺す方が良い
というメッセージを受けて、大人になった。
なので、わたしも自分の子を
そんな風に育ててしまった。
「あの人は感情的な人だ」
という言葉は、褒め言葉には聞こえない。
ヒステリックに叫ぶ人、とイメージしてしまう。
大人になっていく過程で、しっかりと
感情を感じる練習をしてこなかったから
少しの悲しみ、小さな妬みはやり過ごせても
大きなものになると、対応しきれなくなってしまうんじゃ
ないだろうか。
うーん
わたしの場合はそうだったなぁ。
燃えるような怒りや、悲しさが溢れて
苦しくて、頭が働かなかった。
ちゃんと考えられない。
思考停止状態。
これ、かなりやばい。
逆に言うと、どんなに憎くても、怒ってても
思考できれば、何とかなるものだ。
感情と思考が戦うと、思考が勝つ。